六甲山の木で

2017.10.17|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 KJWORKS

 

〈あたらしい木の保育園は、その床材にも地域の山を活かす活動が取り入れられそうです。〉

 

 

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

 

 

いま、新たに「木の保育園」の設計が進んでおり、もうすぐ着工の運びとなっております。鉄筋コンクリート建築内にある空間のリフォーム工事、そこに無垢の木をふんだんに使った子どもたちのスペースがつくられていく予定なんですよ。

 

 

 

そして、その空間のイメージのひとつが「グランフロントの無印良品」で、私も先日改めてその風合いや質感を確かめに行ってきた次第。そして今日は、そうしたイメージを一緒に実現してくれる「木材のプロ」をお客さまと訪ねました。

 

 

 

それは、阪急王子公園に事務所を構えておられるシェアウッズさん。代表・山崎さんとは以前からのお知り合いで、その取組も色々と拝見しておりますが、実際にお仕事をご一緒させていただくのは初めて。ちょっとドキドキのご訪問です。

 

 

シェアウッズさんの事務所には色々面白そうな材が並んでいます。

 

 

今回シェアウッズさんに白羽の矢が立ったのは、少しラフな風合いの「古美た」材を使いたいというお客さまのご希望があったからです。過去の納品事例にそうした味わいの材を使っておられるのを私が知っていて、ご紹介となりました。

 

 

 

「古美た材」がその入口でしたが、お客さまの方では山崎さんがずっと取り組んでおられる「六甲山の材を使う」という活動に大いにご共感され、そちらも是非計画に取り入れたいというお話にもなり、それら併せてのご相談だったんです。

 

 

 

以前に私が山崎さんとお会いしてお話した時、まだ六甲山材、いわゆる裏六甲から出る杉や檜の材はまとまった数量が確保できない、という状況でした。なので今回も正直「大丈夫かな?」と思っていましたが、それは杞憂に終わりました。

 

 

 

いまや2年という天然乾燥を経た良質な杉の無垢板が床材に使えるという。ほんのわずかな期間に大変な進化、驚くと共に山崎さんの熱意に頭が下がる想いです。お客さまも大いに喜んでくださり、その場で床材としてご採用となった次第。

 

 

 

冒頭の写真、床材以外にも色々な取り組みをお聞きし、今回の計画に使えそうな材料を色々と出してきてくださって話しているところです。発端となった「古美た材」のイメージも、よい感じに実現しそうなモノを教えていただきました。

 

 

 

聞いていて感じるのは、やはり「森の恵みを無駄にしない」という一貫した想い。ほぼ流通が絶えてしまっていた六甲山からの材木を新たにここまで形にされたことは本当に素晴らしい。その困難さが本当にわかるだけに尚更そう思います。

 

 

 

今回はそんなシェアウッズさんと、同じく六甲の山に強い思い入れをおもちのお客さまとの間を、上手くとりもつことが出来ました。話が弾む打合せを聞いているととても嬉しく、私もたまにはいいことするなあ、なんて思ったりして。

 

 

 

さて、そんなわけで今回のほいくえんの床は、六甲山で育った杉の木からできた無垢板で覆われることになりそうです。天然乾燥材の風合いも楽しみですし、私たちがいつも使う阿蘇小国杉との違いについても、大いに興味津々であります。