庭を保つ土

2017.12.26|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 KJWORKS

 

〈新しく知った優れもの、手が掛けられないお庭に施工しました。〉

 

 

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

 

 

今日は以前もここに書いた、ご不在の間の定期メンテナンスとして「家守り」を担当している木の家へ向いました。建物の前庭である工事をおこなうことになったため、その立会いです。それが冒頭の写真の、何やら舗装らしきもの。

 

 

 

永く住まい手がいない家で、その処理に困るのが「雑草」です。定期点検の際は私も草引きをしますがとても追いつかず、抜いてもまた次の時には生い茂っている。お客さまも困っておいででしたので、私も知ったばかりのこれをご提案。

 

 

 

これは高千穂という自然素材を扱うメーカーの「赤シラス」という商品でして、100%自然素材による「防草土」なんです。これを水で練って土の上に塗りつける感じで地面を覆ってしまうと、もうそこには雑草が生えないといいます。

 

 

 

メーカーの説明にいわく、「原料の赤シラスは粒度が大変細かく、雑草の根の伸長を阻害する働きがあります。また原料の『ボラ』は透水性が高く、肥料成分に乏しいので、雨水は地下に浸透させて、雑草の栄養源となりません。」と。

 

 

 

そう、火山灰のシラスを主原料とした「土」なので、雨水は浸透してくれる。ここがモルタル舗装との大きな違いでしょう。そしてもうひとつ、モルタルではないので、夏の照り返しが抑えられる。これもその時期には嬉しい効果ですね。

 

 

 

シラスとボラの他に、それを固める固化材としては酸化マグネシウムを使っているそうで、弱アルカリ性のため施工した周囲の庭木や草花の生育を妨げません、とも。そして不要になったら、耕して自然の土に戻せる、というのもすごい。

 

 

 

こうしてみると非常に優れた材料ですが、その施工は結構手間がかかるようです。職人さん方の話を聞いても、そんな感じ。メーカー説明では「DIYも可能」とありますが、私が見たところでは、よほど好きな方でないと難しそうでした。

 

 

 

ただ、やはり自然素材で、庭の土や他の植物をいじめることなく、不要な雑草のみを防ぐことが出来るというのは、かなりの魅力です。施工後の風合いを見ても木の家とよく合いそうだし、これはご提案して正解だったと独りにんまり。

 

 

 

自分自身も自宅の庭にはびこる雑草にかなり苦労している私ですが、お庭をきれいに維持することは本当に難しいですね。といって全てを舗装してしまうと、何だかお庭という小さな自然が壊されるような気もして、難しいところです。

 

 

 

この「赤シラス」がベストとまでは言いませんが、雑草に困っていて、なおかつお庭を「自然に近い」状態で保っていきたい方には、大いにお薦めできる「土」ではないでしょうか。呼吸し、水を通し、いずれは土に還せる素材として。

 

 

 

職人さんいわく、「今なら完全に乾くのに2日間くらい」と。乾ききった仕上がりの状態が楽しみですが、見に行けるのは年が明けてからかなあ。でも永年の懸念事項をなんとか年内にきちんと処理できて、ほっと一安心の今日でした。