住まいのスケール

2018.1.19|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 KJWORKS

 

〈新築・木の保育園のめでたい上棟でした。〉

 

 

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

 

 

昨年末に基礎工事を終えていた新築「木の保育園」の現場、いよいよ昨日と今日で木構造の建て方がおこなわれ、本日午後4時ごろ、無事上棟を迎えることができました。私も午後からは現場で大工さん達の作業を見守っていたのでした。

 

 

 

基礎工事が終了した段階では、まだ建物の姿はイメージしにくいはず。しかし建て方に至ってようやく2次元だった図面から3次元空間が出現し、一気にその全貌が視えてくる。それは何度経験しても本当にエキサイティングな時間です。

 

 

 

まして、私としては個人的に永年の悲願であった「木の保育園を建てる」が形になったわけですので、さらにエキサイティングではありました。でも、一方でわりに落ち着いて見ている自分も居た、というのが正直な今日の感想でしたね。

 

 

 

冒頭の写真は上棟直後。床面積こそ65坪と大きめですが、全体の姿も屋根の形も、木造2階建ての「木の家」というあり方から逸脱しておらず、「住まいのスケール」が保たれています。冷静に見ていられた訳は、それもあるのかな、と。

 

 

 

KJWORKSの木の家にお住まいのお客さまが、「自分の家のような保育園で子どもたちに暮らしてほしい」という強い想いで立ち上げられたのが今回の新築計画です。私どもがそれに応えるためには、「施設」をつくってはダメですよね。

 

 

 

あくまでも「木の家」のスケール感をもった建物、少し大きな木の家を保育園として使う、そんな建物こそお客さまが望まれたもの。そして「子どもたちが暮らす」空間とは本来そうあるべきではないのか、それが今回の共通認識でした。

 

 

 

以前も書いたことの繰り返しになりますが、「木の保育園」をはじめとする「木の施設」とは木の家の延長線上のものとしてつくられるべきだと思います。家と施設とは違うという認識からのスタートでは、そういうものの実現は難しい。

 

 

 

「住まい」とは、心からの安らぎ、くつろぎをもって、のびのびと過ごせる空間のことだと思うのです。「建築」が外界の気候などからのシェルターだとすれば、「住まい」とは外界のストレスからのシェルターだとも言えるでしょう。

 

 

 

であるなら、例えば保育園、クリニック、グループホーム、デイサービスといった施設にも、住まいのようなあり方が必要ですよね。そして建築のかたちとしても、住まいのスケールをもっている方が相応しいはず、私はそう思います。

 

 

 

建て方によって姿をあらわした「木の保育園」も、そうしたことをそのまま建物の形に表現できていると思いました。落ち着いて見ていられた、いつもの木の家とそう変わらない木の施設。奇をてらわないその姿こそが嬉しい今日でした。