子どもの振る舞い

2018.1.31|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 KJWORKS

 

〈木の保育園が竣工、しかし学びはまだまだ続きます。〉

 

 

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

 

 

鉄筋コンクリート建築内で改修工事を進めていた「木の保育園」、ついに工事が完了し、お引渡しを迎えることができました。お客さま、そして職人さんはじめ関係者の皆さま、どうもありがとうございました。

 

 

 

冒頭の写真はその空間の様子です。無垢板の床、白い漆喰の壁天井、造付収納と家具、部屋を間仕切るスライドパーティション、建築のサッシを隠すための木製建具など、その空間の風合いにこだわってつくりあげることができました。

 

 

 

そして、写真手前に少し写っている子どもたちの手洗い場。キッチンのようなステンレスシンクを特注してその寸法と使い勝手にこだわり、またこのカランひとつを選ぶのに、かなりの時間と手間をかけて色んな器具を検討した結果です。

 

 

 

それだけに、使いやすく出来上がったこの手洗い場に嬉しさもひとしお。他にも、子どもたちのサイズ、そして子どもたちの動き、立ち居振る舞いに合わせて検討された細かい部分が、この空間の至るところに溢れています。

 

 

 

しかし、それでもお施主さまによる検査の際には、子どもたちの「指詰め」他の危険性について、いくつものご指摘をいただきました。私たちなりに気をつけたつもりでもまだまだ至らないところも多く、早々に手直しをおこないます。

 

 

 

そんな話のなかで感じたのは、同じような木の空間でも、これこそが木の家と木の保育園の一番の違いだということです。色んなご家庭の子どもたちがみな一緒に過ごしている場所として、備えていなければならない性能ということ。

 

 

 

家で親と一緒に居るのとはまた違ったその振る舞いをしっかり把握し、そこで起こりうる危険性を可能な限り排除できるようなつくりを備えていなければ、見た目だけ心地よい「木の空間」では、「木の保育園」にはなり得ない。

 

 

 

今回、その設計の打合せでのご意見からも、そして出来上がったものへのチェックの厳しさからも、そうした保育のプロの眼、その厳しさを強く感じました。私たちもまだ配慮が足りなかった、甘かったと反省する点が多々あります。

 

 

 

今後実際に稼働してからも、フィードバックは続くでしょう。私たちはそこからしっかりと学ばないといけないし、次へそれを活かさなければ。「施設」とはそういう細かいノウハウに満ちた建築のこと、そう再認識した志事でした。