開放式暖炉は決して温かくはないモノ?

2013.5.22|カテゴリー「お伝えしたいこと」|投稿者 親

先週、来館されたご夫妻が、「かぐら」・・・そして、びっくりされたのが小国館!

「なんの暖房もないし、床が暖かく、日陰でも空気が暖かいし、ビックっりしました!」

「うちの家は、冬場は天気の良い日などは外のほうがよっぽど暖かいし、底冷えするし、体を悪くしそう・・・そして、夏は暑くっていられないし、2階なんかもういられない!」

「暖炉はあるけど、火をつけると背中を冷たい空気が舞って、焚火のように、暖炉の目の前しか温もらず、部屋なんかちっとも暖かくないんです!」

「今頃の1か月間だけがほんと、部屋に居られる唯一の季節で、6月になるとまた住んでいられないとんでもない家になるんです。。。何とか方法はありませんか?」

「せめて冬場の暖炉でも温くできたらいいけど・・・?」

・・・ということで、19日の日曜日に、そのお客様のお家にお邪魔してみましたところ。。。

建物は豪邸で80坪近い大きさで、キッチンや洗面化粧台はすべてヨーロッパ製、玄関周りは広く吹抜けで・・・

リビングには輸入品の開放型の暖炉が設置されていて・・・

けど、豪華な割に、窓ガラスはシングルガラスで、小屋裏に潜ると断熱材は、天井の上にグラスウールの袋入りが、無造作に置いてあるだけ・・・

壁には全くなく・・・

車庫の上には2階の洋室があって、特にそこは底冷えするから使っていないとか?

ということは床下にはまず断熱材は入っていない感じ・・・

排気用の換気扇はあるけど、排気に見合う吸気扇は無く・・・

当然、暖炉を燃やすと、暖気は煙突から逃げて、その吸気のための冷えた空気が玄関ドアの隙間から放型の炉内に入り込むから、リビングは冷たい風が走り回り・・・寒いばかり!

確かに小さな吸気口が暖炉の近くにありましたが、その吸気口は塞がれていて・・・そりゃあ、ダメです!

そんな状態を見て、だいたいのことはわかりましたが、建物が大きく、暑さ寒さも含めて、間取りや設備も不備ですから、ある程度の間取りの変更も必要です。

それにしても、この暖炉の輸入元に必要な措置はないモノかと尋ねたら・・・

「薪ストーブ感覚の温もりを求めるのであれば、開放型の暖炉はダメです!取り換えるべきです!?」

この言葉ってちょっと私にはびっくりでした。

暖炉について私も今更ながら大発見・・・

開放型(正面が露出でガラスもついていない焚火感覚のモノ)は、火を楽しむものであって、決して部屋そのものは暖かくはないモノ。。。

そういえば、4月始めに訪問した東京の自由学園の部屋に設置されていた開放型の暖炉は決して暖かくはなかった・・・

立派に設計して家づくりするのはいいけど、そうした暖炉の説明も設計者はすべきですね。

まあ、とにかく、これからの暮らしのためにも、精一杯、説明責任あるこの家のメンテナンスをしたいと思います!