「このサンプルからお選びください」
とビニルクロスのサンプルを渡されていることが多いと思います。
ケイ・ジェイ・ワークスでは、部屋の内装に漆喰や珪藻土などの仕上げが多いのですが、
その他の選択肢として「土佐和紙」もあります。
千年前から高知で製造されていて、当時の醍醐天皇に奉納されていたという歴史を持つのが土佐和紙です。
材料としては、パルプ、コウゾ、ケナフ、ミツマタなど天然の植物を原料として使用しています。
色々な素材を使いますが、例えばコウゾは、クワ科の植物で1年に約2~3メートルにもなり、毎年収穫できるため、古くから和紙の原料として使われてきました。冬の時期、コウゾを根本から刈り取り、「こしき」という道具で2時間ほど蒸し、皮を剥いで乾かします。このようにして作られたコウゾは黒皮とよばれ、そのまま使うこともありますが、普通、黒い皮を除いて白いきれいな原料として使用します。
ミツマタは、和紙の原料として使われ始めたのはいちばん新しく、今から約390年ほど前からです。ミツマタは繊維が丈夫で細くつやがあり、1万円札などに使用されています。
その他にも、ガンビといってミツマタと同じジンチョウゲ科の植物を入れることもあります。ガンビは繊維がいちばん細く、強くて粘りがあります。学校で使う謄写版原紙などが作られます。
和紙に混ぜるものによって、いろいろな風合いが得られるので、好みによってデザインを選ぶことができます。
和紙は徐々にほつれてきて、色も変わり風合いも変化してきます。
メンテナンス的にはビニルクロスと違って一旦はがして張替をすることはできず、上から貼りなおすことになります。
扱いは、ビニルクロスの方が簡単なのですが、ビニルクロスが嫌と言う方や、和紙の風合いがお好きでモダンな和室に仕上げたい場合には和紙を壁紙としてご提案することがあります。
KJワークスのモデルハウスにも、土佐和紙を壁紙として貼っている場所がありますので、ご興味ある方一度見てみてくださいね。
ネットや写真では分からない質感の良さを体感することができますよ~