万年カレンダー 〈山口〉
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ご覧の画像、何とも可憐な花ですね。ナデシコ科のスガワラビランジ(学名:Silene stenophylla)という花だそうですが、今あるスガワラビランジとは、花の形が異なっているんです。
それもそのはず、実はこの花は、驚くなかれ、今から3万年前の氷河期に咲いていた花だというのです!すごい、生きた化石どころの話ではありません!
この「奇跡の花」の種は、シベリアの永久凍土の地下38メートルから掘り出されました。氷河期に暮らしていたリスが餌を貯めていた穴から見つかったそうです。
もちろん種は化石化しているのですが、その中で奇跡的に、発芽能力を持つ組織を残していたものがあったといいます。その凍結した種子から組織を抽出し、培養容器内で見事発芽させることに成功!いや、まさに素晴らしい快挙ですね。
約3万2000年前の種子から花が咲いた。ちなみにこれまで発芽、生育に成功した種子は2000年前が最古だそうで、その記録が3万年近くも更新されたのだとか。
今回の成果が意味するもの、それは、凍結保存という方法であれば3万2000年もの間、種子を保存しておける可能性がある、ということです。
以前このブログで、「種の保存、種(たね)の保存」と題して、未来へ種子を残すプロジェクト、スヴァールバル種子貯蔵庫のことを書きましたが、これらの種子貯蔵庫は、基本的に凍結保存を前提としているんです。 http://yamaguchi.kjworks.co.jp/2011/10/post-448.html
種子の凍結保存、その後の解凍、そして発芽。その方法論を確立するための知見が、今回の「奇跡の花」が残った条件の分析から得られるのであれば、それは人類にとって非常に大きな成果だと言えますよね。
「奇跡の花」は、人類の恩人になり得る可能性を秘めている。そう思ってこの花を見ると、美しさもひとしおであります。
※ちなみに今回の成果からはもうひとつの可能性が示唆されています。それは、永久凍土の中には、種子以外にも保存されている古生物の遺伝子が存在し得るのではないか、ということ。もしかしたら、絶滅した古代の生物が復活するかもしれない。そちらもかなりエキサイティングな話ですね!
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この画像、何でしょうか?女性がペットボトルのジュースをコップに注いでいます。そこになにやら色のついた丸が、点々と。
この色のついた点、それはこの映像を見ている「眼」の痕跡なんだそうです。これは、霊長類の進化の研究における、ひとつの実験結果なんですね。
左は人間の乳児が映像を見た時の視線の位置、右がチンパンジーが同じく映像を見た時の視線の位置です。
チンパンジーの視線が、動いている手やペットボトルまわりに集中しているのに対して、人間の乳児の視線は、「顔」にも分散しています。約半分の時間を、「顔を見る」ことに費やしている、という実験結果だったそうです。チンパンジーがジュースを注いでいる映像を見た場合でも、それは同じだったといいます。
ここから、このようなことが推測できます。人間の乳児は、他者の顔を見、その心の状態も読み取りながら、人の行為を理解したり、物事というものを学んでいくのであろうと。
それは、チンパンジーにはない能力、ヒトとチンパンジーが進化の過程で枝分かれした後、人間が独自に獲得した能力なのではないかというわけです。なるほど。とても興味深いですね。
この学びのスタイルはおそらく、人間が築いてきたチンパンジーよりもさらに複雑な社会、その中での他者との共生環境に適応したものなのだろうと、この実験をおこなった研究者は結論づけています。
ヒトはサルとどう違うか。道具を使う、言葉を使うなど、色んなことが言われていますが、他者の気持ちを推し量るために「顔色を見る」ということも、人間に特徴的な行為なんですね。
そして、人の乳児がそのようにして物事を学ぶ、ということは、我々は子供たちにきちんと「顔色を見せる」べきである、きちんと顔を向けて子供たちと向き合う必要がある、ということにもなります。
何だかこの話、単なる進化の研究成果というだけでなく、それ以上に、人間というものを理解するためにとても大事な示唆を含んでいるような気がしてなりません。
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日本ではあまり見たことがないような、空一面に広がる雲。何だか嵐の前兆のようで、少し不気味な感じですね。
実はこれ、最近になって生じるようになった気象現象なのだそうです。そして、今までの雲の分類にはなかったため、「新種」としてそこに加わることになったもの、なんですね。
雲の分類に新種が加わるのは、1953年以来、実に半世紀ぶりのこと。この雲には、「アスペラトゥス・クラウド(Asperatus cloud)」という名がつけられました。アスペラトゥスとは「荒い」という意味だそうです。
分類に「新種」を加えるためには、その雲が一回限りのものではなく、一般的な気象現象であることが、学術的に認められる必要があります。それは世界気象機関(WMO)での審議によって決定されるのですね。今回のアスペラトゥスの場合も、多くの気象学者の協力により、気象条件やデータなどが揃えられたとか。
今のところこの雲は、アメリカのアイオワ州やオーストラリアのような、広大な面積をもつ草原などの平地部に出現することが確認されています。上空一面が雨雲のような感じとなって嵐の前触れを思わせるのですが、その状態が継続するだけで、実際に気象条件が悪化することはない、というのが特徴だそうです。なるほど、いかにも新種っぽい、特殊な雲なのですね。
一体どのようなわけで、昔はなかったこうした雲が観測されるようになったのか。その理由はまだ明確にはなっていないようです。しかし、地球温暖化の影響などの新しい環境条件によって、これまでは生じてこなかったような気象現象が起きているのではないか、と推測されています。
雲という地球規模の現象にも、時代と共に変化がある。そのこと自体はとても興味深く感じられます。しかし、できればこの雲は、何と言ってもその見た目だけに、あまり頻繁には出てほしくない気がしますね。
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山深い峡谷、そこに掛けられた「かずら橋」。人が通るとゆらゆら揺れて、かなりスリリングな体験が出来そうです!
ここは徳島県の「祖谷(いや)」と呼ばれるところ。源氏から逃れた平家の落人が住みついたという伝説の残る土地だそうです。写真を見るだけでも、いかにもそんな感じの場所ですね。
秘境と言えるこの場所にかかる「かずら橋」。その名の通り、シラクチカズラを使って編まれた橋です。その量はなんと5トンもあるとか。西祖谷山村にあるこのかずら橋は長さ45m、幅2m、水面からの高さが14mあり、「日本三奇橋」の一つに数えられる、重要有形民俗文化財なんですね。
平家の落人が、追手から逃れるために「いつでも切り落とせる橋」としてかずらを使ったという説もあるそうですよ。落人の心情が伝わるような話ですね。
この橋が、3年ぶりに架け替えられたという記事が先日ありました。それを見て、私は「たった3年で!?」と思ったのです。このような秘境にある橋が、いくらカズラを使っているとは言え、そんなに早く傷むのかと。
ところが、さにあらず、でした。祖谷というところは交通の便が良くなって以来、「大歩危・小歩危」などの名所やこの橋を目当てに、多くの観光客が訪れる名所になっていたんですね。年間35万人の人が、この橋を渡るのだといいます。なるほど、それでは早く傷むわけです。
架け替えた新しいかずら橋では、「渡り初め」がおこなわれるそうで、今回も同様だったようです。正装のおじいちゃんおばあちゃん、手をつないで、こわごわ渡られました。渡りきってほっとされたことでしょうね。
このかずら橋、実際にはやはり安全のため、ワイヤーは仕込まれているということです。ちょっと残念ですが、観光名所として事故は許されませんから、まあ仕方ないのかもしれません。それよりも、大正時代に一度は新しい技術による普通の吊り橋に変わってしまったというこの橋が、地域振興目的とは言え、古からの姿に近づいて復元されたというのは、完全ではなくても、意味のあることだと思います。
古文書によれば、かつては7~13ものかずら橋が存在していたといいます。それが今や3ヶ所のみ。
平家一族の哀話を残す地、深山渓谷の秘境であった祖谷。その象徴とも言えるこのような橋は、3年ごとに架け替えてでも、やはりなくしてしまってはいけないものだと感じます。
それは、観光のためではなく、彼の地の伝説を後世に活き活きと遺していくために。そしてそれを作る技術も、合わせて遺していくために、ですね。
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今日は、画像を見れば一目瞭然、いらぬ説明は不要の逸品をご紹介します。
これ、プラモデルのTAMIYAの海外事務所がつくった「名刺」なんだそうです。左がその表と裏の姿。電話番号が入っていますね。そして右のようにフレームからパーツを切り離して組み立てると、なんとなんと!
真ん中の列のように、名刺の文字がF1カーになったり、戦闘機になったり、はたまた戦艦になったりするのです!これは楽しい!
名刺そのものが、小さなプラモデル・キットなんですね。これほど自分の会社の業種を一発で表し、かつもらってこんなに嬉しい名刺が、他にあるでしょうか!?
私はこれを見て、どうやったらTAMIYAの社員さんとお知り合いになれるか、真剣に考えました(笑)。
でも、よく考えてみるとこの名刺、模型を組み立ててしまうと、名刺の機能はなくなってしまうんですね。フレームだけでは、なんのことかわかりません。
そうしないためには、2枚もらっておくのがいいですね。でも、この誰もが欲しがりそうな逸品をTAMIYAの方から2枚ももらうのは、それこそ至難の業だと思われますが…。
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今日は、自動車の世界に非常にうとい私が、びっくりし、とても感心したお話を。
私の愛車ニュービートル君、中古で購入したためか、雨を拭きとるワイパーのゴムが劣化してしまっていました。拭き取りが悪いと視界が悪くて危ないので、今日ディーラーさんに行って取り替えてもらったんです。
そこで、新しい方式のワイパーを見たのでした。というか、フォルクスワーゲンの現在のラインナップでは、もうそうなっているんですね。それが上の写真「エアロフラットワイパー」であります。
ワイパーと聞いて普通頭に浮かぶのは、こんな形状のものですよね。私の車のものも、同じです。
この従来型のワイパーは、「トーナメントワイパー」と呼ばれているそうです。なるほど、いくつもの小さな支点を、段々とまとめていくその形は、確かに高校野球でお馴染みの「トーナメント方式」と同じ形をしていますね。面白いです。
これは、小さな支点をいくつももつことで、ガラス面の曲面にうまくフィットさせようという形なのでしょう。
それに比べて、新しい「エアロフラットワイパー」は、こんな形です。
支点はひとつ。曲がった棒の形をしていますね。
トーナメントワイパーの場合、支点がいくつもあるがゆえに、その圧力が均一にかかりにくい、という弱点がありました。その点を克服し、エアロフラットワイパーはその一本の棒の全体に同じ圧力をかけることができるようになっているといいます。
しかも、その曲がった棒の断面形状が面白い。冒頭の画像のように、曲面に立ち上がったフォルムです。絵には水色の矢印が描かれていますが、この立ち上がった部分に風があたることで、このワイパーは押さえつけられてしっかりとガラスに密着し、早く走れば走るほど、風圧を受ければ受けるほど、しっかりとガラス面の水を拭き取ることができる、というわけです。なるほど!
こういう形を「エアロ構造」というそうで、F1カーの前や後ろについている「ウイング」の部分と同じ意味合い、風の力を受けて、その本体が浮き上がらないように押し付ける働きをしているんですね。
しかも、その形状がシンプルであるため、トーナメントワイパーではその隙間で生じていた「風切り音」も起きない、という利点もあるとか。
思えば、ワイパーというパーツは、日々進化する自動車の歴史の中で、ずいぶんと長いこと形を変えず、悪く言えば旧態依然として残っていたもののようです。それが、ついに革新的な形状で生まれ変わった。車に詳しいひとには最早あたり前の技術かもしれませんが、私は非常に感心したのであります。
自動車の内燃機関の方にはとんと興味が湧かないのでありますが、「水を拭き取る」というシンプルな機能をもつワイパーというシンプルなパーツ、それにもまだこんなに進化する余地が残っていたんだ、ということが、何だか面白いですよね。
といって、私の車を即新型ワイパーに取り替えたか、と言えば、そんなことはないのです(笑)。新しいから素晴らしい、という価値観がすべてではないし、そういう風な新しいかたちが生まれたという、そのことが面白いだけなんですね、私の場合。
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旅のお供として、重い荷物を楽に運べる車輪付きのスーツケース。便利なものですよね。「コロコロ」という呼び名で、昨今は小型のものが街中の日常生活でも使われているようですが…。
そんなスーツケース、発想を転換した面白いモノも出てきているようですよ。
ひとつめはこれ。衣類圧縮袋を内蔵したスーツケースです。
布団を収納した袋の空気を抜くことで布団を圧縮し、スペースを取らず収納する袋がありますが、あれと同じ要領で、衣類を入れた袋の空気を抜いてペッタンコにし、荷物の省スペース化を図ろうというものですね。
移動の時に引っ張る上部のハンドルが、空気を抜くときのハンドルとしても機能する、というのが面白いですね。
行きはともかく、帰りの衣類は圧縮してもって帰ることは、普通はできません。でも旅の土産は増えて、荷物に困ることになるのが復路です。そんな時には強い味方になってくれそうです。
そしてもうひとつはこれ。これは荷物が入れられるキックボード?
とにかく重い、というのがスーツケース。そのために車輪が付くわけですが、それならいっそ自分も乗っかって移動してしまえ!そういう発想の「乗れるスーツケース」です。
普段はたたまれている部分を倒すと、そこがキックボードの形状になります。そして荷物を引っ張るハンドルは、この場合は運転用のハンドルに早変わり、というわけですね。
この新製品、マイクロ・モビリティ社というキックボードの専業メーカーと、スーツケースのサムソナイトが共同開発したものだそうで、その辺りはいい加減なものではなく、ちゃんとした「本格派」と言える製品のようです。
これで例えば空港の中をスイスイ移動。楽チンで、しかも気持ちよさそうです。
2種類の新手のスーツケース。どちらも、ただ引っ張るだけではない、新しいハンドルの使い方が提案されているところが共通していますね。「持つ」に加えて「操作する」役目が付加されている。
そこがとても面白いし、どちらも、ちょっと使ってみたいと思わせてくれる楽しい製品でした。
ご愛読、ありがとうございます。
宇宙人の乗り物とされるUFO(未確認飛行物体)は、一般に「空飛ぶ円盤」などと呼ばれていますね。その名の通り、円盤状の乗り物とされています。
我々人間が現在使っている航空機とはおよそかけ離れたその姿。UFOがどのように飛んでいるのかは、まだ未知の世界です。
しかしその人間の技術をはるか超越したと思われるUFOの飛行技術、その一部はこういうことではないか、それを発見した人が日本にいらっしゃるそうです。すごい!
その「空飛ぶ円盤を実現させる技術」を発明したのは、鳥取に住む民間の一発明家さん。それは「円盤型の飛行物体を水平に安定させる技術」だそうです。
確かに、考えてみれば円盤状の物体が空中に浮いていて、どの方向にも進めるとすれば、その物体の水平を保つのは至難の業のように思えます。しかし今回発見された技術を使えば、その物体は原理上、常に水平を維持するというから驚きです。
その秘密は、「弾み車」と呼ぶ3つの回転体にあります。この弾み車を、円盤の中心となる垂直の軸から等間隔に3つ配置し、それぞれを全く同じスピードで高速回転させると、遠心力が均等に働き、結果水平が維持されるのだそうです。この「3つ」というところがミソだということでした。
この凄い技術の話を読んでびっくりし、そして私の頭に忽然と蘇ったものがあります。
それは、これ。「地球ゴマ」です。
地球ゴマは、「ジャイロ効果」を利用した玩具でした。ジャイロ効果とは、「高速で自転する物体は、その速度が早いほど、姿勢が乱れにくくなる」という現象ですね。
そんな名前も意味もしらない子供の頃、このコマの内部が回転し、その姿勢が保たれるのが、不思議でなりませんでした。上の写真よりも、もっと倒れた姿勢のままで、じっとしているんですから。
あまり詳細なことはわかりませんが、今回の「円盤水平化」の技術も、このジャイロ効果と関係があるに違いありません。そう思うと、子供の頃のあの不思議な感覚が思い出されて、懐かしいやら、ワクワクするやら、です。
空飛ぶ円盤も、この世界の物理現象を使って飛んでいるはず。一見物理現象に反するように見える「地球ゴマ」と同様、まだ知られていない「ジャイロ効果」のようなもの、きっとそれが、UFOのもつ技術なのだろうと思います。
その一端が解明されたのかもしれない。今回のすごい発明に、まさに童心に帰って、心躍らせてしまった私でした。
ご愛読、ありがとうございます。
先日から、私のFacebookの画面の右上に、ちょこちょここんな文字が出てきていたんです。
「ハセガワ脚立デザイン研究所」
ん?脚立デザイン?脚立って、あの登って作業する、あれ?あれのデザイン研究って、一体なにを?
頭の中が「?」でいっぱいになり、思わずクリックして開いたのが、上の画面です。
しばらく見ていて、ようやく納得がいきました。これは、長谷川工業株式会社が製品PR用につくったページだったんですね。
同社は元々、脚立や作業台、足場板などを扱う会社のようですが、新規事業として「デザインシリーズ」と銘打ち、スッキリとしたデザインにこだわった製品をつくっているようです。
この「デザイン研究所」は、「lucano」というその脚立のPRのためのFacebookページだった、というわけでした。
しかしこの「lucano」、なかなかスッキリとして気持ちのいいデザインです。従来の、現場にある脚立のイメージとはずいぶん違っていて、インテリアのアイテムとしてもさまになりそうな美しさです。
例えば、こんな写真が紹介されていました。
おお、脚立でこういうことができるか!それほどまでにスッキリと、美しいデザインに仕上がっているということでしょうね。
すっかりファンになってしまった私、そのうちゲットするかも…。
そこで改めて考えました。なるほど、確かにたゆまぬ脚立デザインの研究があったからこそ、こんなに素敵なプロダクトを世に出すことができたわけですね。
「脚立デザイン研究所」という大看板も、あながち全くの架空のもの、というわけでもなさそうです(笑)。
ご愛読、ありがとうございます。
私の席には「万年カレンダー」が置いてあります。これは、「日」のコマをスライドさせることで、どのような月にも合わせることが出来、まさに万年使えるというもの。カレンダーを毎年買わなくていいし、便利なものです。
しかし、「暦」というものについて、ちょっと発想を変えれば、私の万年カレンダーは不要になるのです。というよりも、カレンダーというものは全て万年カレンダーになるのです。???
画像がまさにそれ。『ハンキ=ヘンリー・パーマネント・カレンダー』という名前です。これは、現在使われているグレゴリオ暦よりも合理的な新しい暦として、リチャード・コン・ヘンリーという天文学者の先生が提案しているもの、なんだそうです。
このカレンダーの最大の特徴は、何と言っても「曜日が変わらない」こと。1年が364日で、7の倍数になっていますね。そうすることで、毎年の日付と曜日が常に同じとなります。元日は常に日曜日、クリスマスも常に日曜日になるのです!
確かに、考えてみれば、日付と曜日が何故ずれているのか。祝日の日も毎年曜日が変わり、ややこしいです。それを三連休にもってくるための「何月の第1月曜日」というような祝日の決め方も出てきて、余計ややこしい。欧米ではクリスマスが週の真ん中に来たりすると、経済活動への影響がかなり大きくなるそうです。
この新しい暦は、そういう心配をなくしてしまいます。毎年同じ日は、同じ曜日、ですから。毎年同じように繰り返されるのです。
しかし、今の一年は365日ですから、364日では合いません。そこでこの万年カレンダーでは、今の「うるう年」の2月29日のように、「おまけの一週間」というのが5年から6年に一度付け加えられます。画像の右下に描いてありますね。これも一週間という単位で調整するので、曜日が変わらないということを維持できるわけです。なるほど、なるほど。確かに、非常に合理的な暦ですね。
欧米の方々はそれこそ16世紀からグレゴリオ暦を使ってきていますから、その染み付いた慣習からの脱却、頭の転換は非常に難しいのかもしれませんが、日本人は今でも「旧暦と西暦」という言い方で、太陽暦(グレゴリオ暦)と太陰太陽暦とを共に意識できますから、「暦が変わる」ということに対してはより柔軟なのかもしれない。そんなことを思いました。
旧暦(太陰太陽暦)というのは、月の運行を基準に考えられた暦でした。太陽暦は、一年の公転周期を元に割り出した暦です。そしてこの新しい万年カレンダーは、太陽暦と「曜日」とを調整した暦、ということになるのでしょう。
でも、確かに合理的ではありますが、やっぱりこれは、西洋の人が考えるものだ、という気がしますね、私などは。
毎年同じものが繰り返される、ということに価値を見出す、それもわからなくはないですし、経済活動としてはそのほうがいいのかもしれません。でも、何だか味気なくないですかね?
毎年ずれるから変化があっていい。私はそう思います。ですから、先述の「第◯月曜日」の祝日にも私は反対です。祝日は日で決めるべき、でないと何の記念日かわからなくなりますし、天気の特異日などとの関連もなくなりますから。
ちなみに日本の旧暦にも、非常に合理的な面があります。それは、大安や仏滅などの「六曜」との関連です。旧暦では毎年、元日は先勝です。十五夜は常に仏滅です。これは、毎年の繰り返しだったんですね。
まあ要するに、色んな「基準」を全て統一する暦、というものは不可能であり、どこに基準を置くかの違い、ということなのでしょうね。
「季節を感じられてこそ暦である」という考えの私には、この万年カレンダーは、便利ではあれ、かなりパサパサした、無味乾燥なものに感じられてなりません。
太陰太陽暦を元にした、季節感ある新しい暦が、でてこないものでしょうか?





















