かけがえのないLIFE

2014.4.21|カテゴリー「読書つれづれ」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

しばらく前のことになるのですが、「LIFE!」という映画を観ました。あまり事前の下調べなしで、映画館に行ってから観るものを決めるという、私としては非常に珍しいシチュエーションで、選んだのがこれだったんです。

 

LIFEと言えば、写真誌の名前ですよね。往年の名写真をたくさん掲載した雑誌で、確かどこかの時点でオンライン化されたのでした。冒頭の写真のようなポスターを見て、この雑誌が関係あるストーリーだと思ったんです。

 

観てみると、それは当たっていました。主人公ウォルター・ミティは、「LIFE」誌の写真管理部門の責任者だったんです。その彼が、あるカリスマ的な写真家から「LIFE最終号の表紙に」として送られてきた写真を紛失?したことから、ストーリーは動き出します。

 

まだ上映されている映画なので、あまり詳しくは書きませんが、そこから始まる彼の旅、その波瀾万丈の時間、そしてその充実が、タイトルのもうひとつの意味を表している、そんな映画でした。

 

私はこの主演のベン・スティラーという人も知らず、初めて見たように思いますが、とてもこのミティという主人公に感情移入することができました。変化のない日常に、あることをきっかけに「揺れ」が起こります。それも、とんでもない大きな揺れが。

 

それに翻弄されそうになりながら、でもミティはどこかでスイッチが入ったのですね。映画の序盤、中盤、終盤と、彼の顔がどんどん変わっていきます。それがとても面白い。その、彼の顔を変えたもの、それが「LIFE!」なのだと思いました。

 

見終わってから知りましたが、この映画は1947年公開の古い映画、ダニー・ケイ主演「虹をつかむ男」のリメイクなのだそうです。でもオリジナルの方はLIFE誌とは関係なかったでしょう。それは監督・主演のベン・スティラーのアイデアだと思います。

 

「LIFE最終号の表紙、その写真」というのが本作のキーワード。最後にその(映画内での)最終号が登場しますが、そこに写っていたものは、まさにこの写真誌に、そしてこの映画に有終の美をもたらす素晴らしいものです。ここで私も胸を打たれました。

 

なぜその一枚だけがなかったのか。その謎も主人公の旅の中で明らかになります。何かを追い求めること、その色んなあり方について、自分なりに考えることになる、そしてその元気をもらえる、そんな時間でしたね。

 

謎掛けのような終わり方で申し訳ないですが、ひとときの「LIFE!」とそれまでの「LIFE」はどちらも彼にとってのかけがえのないLIFE(人生)だったのです。そんな感想をもちました。