「抜け」と光と

2014.5.12|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-05-11 14.06.26

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

昨日は本のご紹介を書きましたが、私自身は「住まいと暮らしを体感するバス見学会」のスタッフとして、家づくりをお考えのお客さま方と一緒に、2軒の木想家にお伺いしてきました。

 

住まわれている家にお邪魔して見学させていただき、そして住まい手さんのお話を聞く。これから家づくりを始める方には最もよい学びになるこのバス見学会、今回は趣の違う2軒を巡って、その違いを体感しましょう、という趣旨だったのです。

 

真壁と大壁」という違いをもつ2つの木想家。木の柱が表に見えるか見えないかによって、どのように雰囲気が変わるのか。続けて見ることで、お客さまにもとてもよくおわかりいただけたかと思います。

 

さて、冒頭の写真は、「真壁の家」の玄関ポーチから、深い屋根の軒裏を見上げたところ。とても気持ちが良いですね。空気が澄んでいるように感じられる、清々しい一枚です。

 

この玄関、玄関ドア以外に窓がない間取りになっています。そういう時におこなう色んな工夫がここに詰まっていて、それがこの清々しさの元になっている。そう感じたので、シャッターを切りました。

 

玄関ドアにも窓はありません。しかしその横と上には、明かり取りのガラスが嵌められています。そして内部に明るく見えているのは、天窓ですね。この玄関が「下屋(2階建の平屋部分)」だからできることです。

 

天窓のおかげで、この玄関内部はとても明るくて気持ちがいい。それが、ポーチに立っていても感じられます。そして、このドア上部の窓があることで、玄関内外の天井もひとつながりに見えている。

 

それは、この場所から閉塞感をなくし、「抜け」をつくる大きな効果をもっています。そしてその抜けた先には、天窓からの光が差し込み、壁を明るく照らしている。

 

玄関に入る前から、とても気分が高揚し、内部への期待が高まる、そんな場所になっているんですね。見学会にご参加の皆さんも、この玄関まわりの心地よさをしっかりと味わって帰られたようでした。

 

真壁か、大壁か。それによる雰囲気の違いもさることながら、2軒の家は当然のことながら敷地も違うし、住まわれるご家族も違います。敷地と住まい手に木の家をフィットさせるための工夫も、どちらも違う方法が採用されます。

 

ここにご紹介した玄関の工夫以外にも、それぞれの木想家で、それぞれの色んな工夫が凝らされています。2軒を続けて見ることで、その「それぞれのやり方」を見比べてもらって、お客さまに伝えることができた。

 

私としては、昨日はそのことが一番嬉しく感じられたのでした。