「林業」を観てください

2014.5.9|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-05-09 13.26.33

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日はブログの紙面を借りて、映画の宣伝をさせていただきます。私たち木に関わる志事の者が、是非ぜひ皆さまにご覧いただきたい、そんな映画ですので。

 

タイトルは「WOOD JOB!(ウッジョブ!)」。全国東宝系で明日からロードショー開始、ということで、私自身もまだ観ていません。でもお薦めなんです。というのは、これが「日本の林業」の映画だからです。

 

林業という志事を具体的に想像できる方は、ごく少数派だと思います。私たち木の家づくりに携わるものでも、その全てを知っているとはとても言い切れません。しかし間違いなく言えることは「いま日本の林業はかつての力を失っている」ということです。

 

森林率67%という「森の国」日本。そのうちの実に4割が人工林です。戦後、家づくり、街づくりに必要な木材を供給すべく、大量に植えられた針葉樹林が、その多くを占めているんです。

 

しかし、日本の住宅事情は、高度経済成長期を経て、その戦後の頃とは大きく違ってしまいました。安いという理由で大量に使われるのは輸入木材。そして軽量鉄骨の家、コンクリートのマンション。

 

森はいま、荒れています。植えた木をその適正な時期に伐採し、建築用材へとしっかり使い、そしてまた山に木を植える。そのサイクルがもう成り立たなくなっているからです。

 

それに加えて、決して楽とはいえない志事である林業からの人離れ、そして林業と街の建設業とのつながりの希薄化もあり、森に人がいなくなっていく。日本の山のそんな衰退が叫ばれて、もう久しいのですよ。

 

私たちKJWORKSも、そんな日本の森を動かしていくことに微力ながら一助となれば、という想いで木の家づくりを続けています。しかし、我々プロだけでなく、一般の方々が、本来とても素晴らしい志事であるこの「林業」について、まずは知っていただくこと、興味をもっていただくことが、とても大切ですね。

 

日本の木に関わる志事の人は皆そう思っていたところへ、この映画の登場です。少し長いですが、HPから宣伝文句を引用しましょう。

主人公は、明日の自分のゆくえも決めきれない高卒ホヤホヤの18歳男子・勇気。ひょんなことから生まれ育った都会から遠く離れ、携帯も繋がらない、コンビニも無い、若者もあんまりいない、山奥の村で林業に従事することに。危険と隣り合わせの超重労働に心は一瞬で折れ、すぐにでも逃げ出すつもりだったのだが…。気の強い美人に恋したり、変わり者だらけの村の住人たちを好きになったり、山で不思議な体験をしたり、自然の絶大なる存在にかけがえのなさを感じてしまったり。そして、なんといっても、今切り倒した木は自分達の祖先が植えたものであり、今植えた木を切り倒すのは自分達の子孫であるという、100年先を見据えた、気の長い「未来を作る」仕事 — 【林業】の魅力に、勇気は次第に気付いていく…。

 

どうでしょう。林業の危機を叫ぶような重苦しい映画ではなく、若者と「キツい志事としての林業」との出会いを描いた映画のようです。監督は矢口史靖さん。私は観たことがないのですが、「ウォーターボーイズ」というのはなかなかの傑作だったそうですね。

 

原作は三浦しをん『神去なあなあ日常』という本。著者は「心理描写の名手」だと、私も色んな人から聞いています。こちらも要チェックですね。

 

冒頭の写真、同じ「暮らしに関わる志事」の仲間、松下木材の松下さんから映画のチラシを500部いただきました。同じ木の志事、KJWORKSも映画の宣伝にご協力したくて、早速今日、くらしの杜のあちこちに配置!

 

「少年よ、大木を抱け。」というキャッチコピーの映画、日本の林業に従事する魅力的な人々を描いた映画、「WOOD JOB!(ウッジョブ!)」。皆さま、ここに展開する青年をとりまくドラマを通じて、日本の林業の姿を、ぜひご覧ください。

 

そして、森林大国であるはずの日本の森の現状と未来について、少しでも想いを馳せてみてください。木に関わる志事をしているものは皆、それを願っています。