あたらしい見え方
ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。
今日は、明日KJ阪神の事務所でおこなう木想家の請負契約に向けて、本社「くらしの杜」で書類一式をもらってきました。ついでに、コラボ食堂「手打蕎麦 木楽庵」で、美味しいお蕎麦もいただいてきましたよ。
そして冒頭の写真は、本社にある木の家のモデルハウス「阿蘇小国の家」です。でも、今までこのアングルでの写真は撮れませんでした。何故かと言うと、ここに入口がなかったからです。今日、その入口を私も初めて体感してきたんです。
このモデルハウスが出来た当初、こことはまた別の場所に玄関がありました。そしてその玄関の前に「コラボ食堂」が増築されて、外からの直接の出入口がなくなっていたんですね。
そこで今回、最初のところとは別の場所に、木のドアが付けられ、土間や下足入も設えられて、新しい玄関が出来上がったのです。写真では全開になっているスリット窓入りの赤いドアも、なかなか印象的ですよ。
家の「内観」の中で、玄関ドアを開けた時にまっさきに目に入ってくるものは、その家の第一印象として、とても大事だし、設計の中でもどういう見え方にするか、色々と考える部分です。
今回モデルハウスの玄関が別の場所に復活したことで、今まであまり感じることが出来なかったこの場所の見え方が、一気に家の導入部を担う大事な内観になりました。
この部分は下屋なので、奥の上の方にある「ハイサイドライト(高窓)」からの日照と、それによって照らされる側面の土佐漆喰「タナクリーム」の壁の光の加減が、とても印象的な見え方をしています。玄関を入った最初の眺めとしては、とても効果的です。
同じ建物でも、今までと視点を変えてみると、また違った見え方をしてくる。モデルハウス「阿蘇小国の家」の新しい玄関で、見慣れたはずの建物で、私自身がまさにそれを実感した次第。
これは、永く暮らす中でのライフスタイルの変更、そのフェーズに合わせて部分的なリフォームをおこなうと、そうでない部分の使い方も関連付けて更新され、また見え方も変わるという、良い例ですね。
できれば、今まで何度もこのモデルハウスを訪れた方にこそ、この「視点の変更」による空間体験の変化を感じてほしい、そう思いました。
ちなみに、奥に置いてあるのは、KJWORKSの木想家の「部分原寸模型」。木の家のつくり方、出来たら見えなくなってしまう部分をご説明するためのものです。
木の家そのものを五感で体験でき、そしてそのつくり方もしっかりと学べるモデルハウス。KJWORKS阪神の事務所では難しい「実際の家の空間感覚」を味わうため、私もこれからもお客さまをお連れすることになります。
ご案内の際には、そうした「あたらしい見え方」のこと、そして木の家のリフォームのしやすさ、その融通無碍なあり方についても、しっかりとご説明させていただきます。そう、実際の事例で!