おもしろい金物

2013.8.6|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

KJWORKSの木の家づくりには、必ず建具や造付け家具があります。引戸ひとつ、本棚ひとつとっても、すべて既成品ではない、その木想家のために大工さんや建具職人さん、家具職人さんが手作りされるものです。

 

そんな建具や家具 に必ず付くのが、「金物(かなもの)」です。開き戸の場合は「レバーハンドル」や「蝶番(ヒンジ)」であったり、引戸の場合は引手金物や戸車(とぐるま)など。家の中で動くものには、その動きに合わせた金物が、たくさんの種類の中からセレクトされ、用いられているんですね。

 

ですから私たちは、お客さまにご提案するために、そういう金物のことも知っておかないといけません。ということで、新製品の発表会などにも時々顔を出し、勉強しているんですよ。

 

先日も、ドイツの有名な金物メーカー、ハーフェレ社の新商品説明会に行ってきたんですが、そこで、冒頭の写真の金物に、とても興味を惹かれました。

 

「FREE」という名のこの金物は、「フラップステー」という種類のものです。扉を下から上に跳ね上げて使う収納に用いる金物ですね。製品の説明書には、こうあります。

 

「驚くほど軽い力で扉を上げることができ、下ろす時はダンパーが働きゆっくりと閉じるフラップステーです。扉を開く時の抵抗を最小限に抑え、扉は任意の位置で静止するマルチポジションストップ機能を採用しています。また、扉を閉じる際はスムーズなソフトクローズアクションです。」ちょっと横文字が多いですね。

 

でも実際操作してみると、まさにこの通りの動き。軽く開き、好きな所で止まり、閉じるときは「バタン」とならない。動かしていてとても気持ちがいいのです。

 

通常この「跳ね上げ扉」の場合は、上部にヒンジ(蝶番)を付け、そして左右に「ステー」という、開ききった時に支える金物をつけて操作するのですが、このフラップステーはその2役をこなし、さらにその操作性が素晴らしくいい。これはいいなあ、と思いました。

 

ここまで読んで、「跳ね上げる扉の収納なんて、どこにつけるんやろ?」と思われましたか?おそらくそういう方は多いと思います。日本の住宅で、この種の扉が付く場所って、あまりないですから。

 

でも、今まで家づくりをしてきて思うのですが、そんな扉、こんな金物があるとすごくすっきりと収まり、とても便利な場所があるんですよ、実は。

 

それはずばり、キッチンの冷蔵庫の上です。幅は冷蔵庫と合わせ、天井までの残りの寸法を活用した収納ですね。そうなると扉は横長になり、このような跳ね上げが一番使いやすいのです。奥行きは深いので、収納して便利なものは、例えばホットプレート!

 

実は私の自宅の冷蔵庫の上もそうなっていますが、ステーが壊れてしまって、扉がストップしないんですね(笑)。興味あるこの新商品、それもあって目をつけた、という次第。

 

ということで、お客さまにご提案する前に、まずは自宅で試してみることにいたしましょうか!