お品書きで、おもてなし

2014.2.5|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-02-05 14.59.23

 

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

昨日のカニ三昧の宴から明けて、今日の夕方、大阪へと帰ってまいりました。年に一度のこのカニ旅行、場所はいつも香住、宿も決まっています。宿泊、温泉、カニ宴会だけでなく、今日の朝市、そしてお土産屋さんまで全部お世話になったのが、定宿「さだ助」さんです。

 

いつも宿の皆さんのお心尽くし、ポスピタリティには感心していますが、今回は朝ごはんでも、「おもてなし」の心がこちらに伝わってくる、そんな仕掛けがなされていて、私は嬉しくなってしまったのでした。

 

冒頭の写真がそのモノ。これ、テーブルに置かれていた、朝食のお品書きです。でもそれだけではありません。朝の挨拶、そして各メニューの説明書きが、イラストとともに筆で描かれていますね。

 

「『おはようさん』先代ともえばあちゃんの朝のあいさつです。私はこの言葉が大好きです。」と、女将さんであるきよ美さんの言葉が真ん中に。これだけで、何だかとても親近感が湧いてくるから不思議。

 

食材、調理についての説明も面白いのです。いつも、名物エテガレイ一夜干しやセコガニの味噌汁と並んで、イカの刺し身がついているのですが、それはなんと重さ9キロもある大きな「赤イカ」なんですね。ブロックに分けて、そして刺し身につくられているなんて、びっくりです。

 

白いご飯が美味しくて、私は今日もお代わりしてしまいました。そのお米は、カニの殻が混ぜ込まれた土で育てられているんだ!え、梅干しの横にあった紫蘇も、さだ助の皆さんが育てたものなんだ!

 

自家製でないものも、もりしんの味噌、竹内食品の厚揚げ、植村食品のこんにゃくなど、ちゃんと出自が明らかにされています。これを書けるということ、即ち「ちゃんとしたものを選んでいますよ」という姿勢の現れですよね。

 

このお品書きを読むだけで、さだ助の皆さんの手間暇と心遣いがいっぱいに込められていることが伝わってきます。元々美味しいものばかりなのですが、さらに朝ごはんの美味しさが倍増すること、間違いなしです。

 

商品の情報提供とアピールのための広告を「POP」と呼んだりしますが、このお品書きは、たんなるメニューではなく、優秀なPOPでもあります。そして、宿泊客への手紙のようなものでもある。そう感じました。

 

この一枚、私はいただいて持って帰ってきました。毎月書いている「住まいの学校」のチラシなどにも、ここに込められた「おもてなし」の心を活かすことができたらと思いましたし、それには写真ではダメですもんね。