ごっこの製作家具

2015.4.3|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-03-07 15.50.11

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

最近、ちょこちょこと伊丹にある「森のほいくえん」へお伺いしています。先日ここに書いた「後付けのリモコン錠」のことや、厨房内の機器と電気容量のことなど、使っておられて改善していきたいことをご相談下さり、それに対処をさせていただいているんです。

 

今回はまた、子ども達用のテーブルのことでもご相談をいただきました。集成材パネルでつくったテーブル、やはり一般家庭とは違って、日々の保育の中で動かす頻度がかなり高いので、脚の部分が弱りがちになることの対応です。

 

そんな風に、暮らしてみての改善や手直しなどをさせていただくのは、他の住まい手さんと同じです。でも、やはり保育園ということで、日々の子供たちの暮らしに合わせて、行くたびに内部の姿が変わっていく。実はそれが私のご訪問の楽しみだったりします。

 

冒頭の写真は、先月お伺いした時の一枚。家具でスペースを仕切るようにして置かれていました。何かわかりますでしょうか?これ、先生方のお手製による、キッチンです。子供たちの「ごっこ」に使うんですね。

 

向かって左側から、白いボックスを使ったカウンターにコンロ、そしてボウルを使ったシンク。その右は同じくボックスを使った冷蔵庫ですね。そして一番右が、オーブンレンジと収納棚。

 

いやあ、なんとも可愛らしいです。子供たちの背の高さに合わせてつくられていて、レンジの上には、何やらレジらしきものも。これでお店ごっこも、ご飯づくりごっこも出来るようになっているのかな。

 

KJWORKSでも造付けキッチンを製作しますが、こんなに可愛くは出来ないなあ。そう思ってついニコニコしつつ観察している私に、園長先生がその出来について「どうでしょうか?」と。

 

そう言われて、私は逆に困ってしまいました(笑)。とりあえず、白いボックスの表面材の下、内部はパーティクルボードのような木屑を固めたものが多いので、取付けたビスが緩む場合があること、その場合のやり方などを少しお話した次第。

 

でもそんなことは、この可愛いキッチンに込められた先生方のお気持ちに比べたら、些細なことだと感じました。子供たちへの、その日々の楽しい遊びへの想いがいっぱい詰まっているんですから。

 

私たちが製作家具をつくる時、もちろんその見栄え、その使い勝手を色々と追求して図面を引きます。でも、最も大事なのはそれをお使いになるお客さまへの、少しでも喜んでいただきたいという想いです。

 

それが、この可愛い白いキッチンからは溢れてきているのが見えますね。見せていただきながら、私はその大事なことを逆に教えてもらっているような、そんな気分になったのでした。