つくりつけカウンター

2013.9.8|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日も終日「かぐら」の当番。ご来館のお客さま方の対応、お買い物のレジ、そして家づくりをお考えのお客さまとの打合せと、木の空間で過ごした日曜日でした。

 

今日の午前中にさせていただいたリフォームの打合せ。前回からの検討、調整で、ほぼご予算に合ったリフォームの内容が固まってきた感じで、ちょっとホッとしていた私だったのです。

 

「LDのところは、床も幅木も枠も無垢の木にして、壁も天井も漆喰塗りで、かなり生まれ変わりますよ。そこからの山への眺望、最高ですよね!」と一緒に喜んでいると、ご主人が真顔に戻って一言。

 

「あの、キッチンの前のところの壁に、カウンターをつくることは、出来ますか?」

 

もちろん出来るのですが、今までお聞きしていなかったご要望だったので、ちょっと驚いて理由を確かめました。そうしたら、本当は最初から、リビングを無垢の素材でつくりかえるのと合わせてやりたかったことだったそうです。

 

でも、他の部分でも予算調整を一緒に頑張っていることもあるし、工事の際の造付けはやめて、自分でつくるか、置き家具を買うか、そんな風にしようかと思っていた、と話してくださいました。

 

なるほど、そうでしたか。私の方からもっとご提案すべきだったか、と反省しつつも、でも言ってくださってよかったと思いました。だって、カウンターは、造付けと置き家具とでは、その見た目のスッキリ感が、全然違いますから!

 

「確かにコストアップの要因ですが、でもカウンターは造付けでされたほうが、非常にスッキリとつくれますし、見た目の一体感がいいです。やる価値はあると思います。」とお話しながら、館内でご案内したのが、冒頭の写真の場所。カフェのカウンターですね。

 

スッキリつくれる、というのは、「脚が要らない」からです。この場所は壁が板なのでわかりにくいですが、カウンターが壁に接する部分は、壁に固定していますね。ですからその部分には、天板を支える脚が要らないんです。

 

端っこに脚が無いと、とてもシャープに見えますよね。このカウンターは長さが3m以上あるので、中間にひとつ、板を加工した脚がありますが、それも少し斜めに欠き込んだ形にして、人の足が当たりにくいよう、また見た目が軽やかになるようにしてあります。

 

今回お客さまが考えておられるスペースも、幅は2.5mほどあります。その長さいっぱいのカウンターで、中間に脚がひとつだけ。両側は白い壁に板がくっついているだけ。そんなスッキリとした表情にできそうですよ。

 

ダイニングテーブルの向こうの壁に、端から端まで、2.5mの木の造付けカウンター、いいですね!脚は真ん中だけ。下にはワゴンなどを置いて収納を充実させたらいいし、それだけ長いとカウンター上も本棚、飾り棚にも使えますね。

 

天板には、パソコンやスタンドなどの配線用に穴を開けておきましょう、便利ですから。カウンターがあることで、その上の壁も、絵を飾ったりするのにとても良い感じになりますよ。そんなことをお話しました。

 

それを聞き、私の顔を見て、「わかりました。お願いします」と言ってくださったご主人の、晴れやかなお顔!やりたかったことが、本当にかたちになる。そんな歓びを私も感じ取ることができ、とても嬉しく、ありがたい気持ちです。

 

木の家には木の家具が似合います。その中でも造付け家具が向いていると私が思うのは、下足入れ、本棚類、そしてこういったカウンターですね。どれも、床や壁に固定することで、スッキリとおさまったり、省スペースにできたりするものです。

 

家づくりと合わせて、造付け家具。やっておいて後悔しない、そんな提案を心がけています。今回私としては、自分からの「暮らしの提案」が足りず、お客さまにそんな迷いを感じさせてしまったのは、大いに反省なのです。よし、ばっちりと良いものをつくらせていただいて、挽回しますよ!