つくりつけ護美箱

2014.9.29|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

KJWORKS阪神の事務所は、出来てからも少しずつ改善を続けています。「オフィスおうち」という言葉で表すこともありますが、事務所なのにそんな感じがしない、まるで木の家のような場所を目指して。

 

今回ちょっとした工夫で、さらに事務所っぽさを消してみました。冒頭の写真がその部分。四角い木の箱から、一本の配線が出ていますね。これは、私が今このブログを書いている、パソコンの電源です。

 

PCの電源には、ACアダプタという四角い箱がくっついてきます。そしてこの事務所では、そのアダプタが差し込まれるコンセントが、床から飛び出していたんですね。こんな具合です。

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この部分が、いかにも邪魔っけで、事務所っぽい。見ていて美しくないんですね。使い勝手上は仕方がないことなので、せめて見た目を整えたいと、冒頭の写真の箱をつくりました。

 

他の造付け家具と合わせてマカバの練付で仕上げられたこの箱、中が上げ底になっています。その上げ底の下に、これらのコンセントやアダプタを隠してしまう、という寸法なんです。

 

そして箱の上部には、ちょうど合う大きさのダストボックスと、ティッシュペーパーケースをはめ込みました。写真では見えませんが、この二つの箱の間の隙間は、オーディオのリモコン置き場になっています。

 

床の上に転がされてそのまま見えていたコンセントとパソコンのACアダプタ。それが箱の下に隠されるだけで、その辺りの見た目の美しさはもう段違い。ずっと気にかかっていたものが雲散霧消して、気分もすっきりと晴れやかなのです。

 

パソコンを操作している状態で、これらのアダプタや配線が目に入ることはありません。でも、この事務所に来られた方の目線からは、無垢の木のテーブルの脚のあたりに、それらが転がっているのが見えてしまいます。

 

そういうことを「まあしゃあない」で済ませずに、ひとつひとつ丁寧に見た目を整えてやることは、地味ですがとても大切なことだと感じます。そんなちょっとした部分が、人の第一印象には知らず刷り込まれている、そう思うからですね。

 

ダストボックスのことを、ゴミ箱と言わずに「護美箱」と言ったりしますが、今回つくったこの上げ底ボックスは、事務所内から樹脂の表情を減らし、その美観を護るという意味で、まさに「護美箱」と言えるのではないでしょうか。

 

このつくりつけ護美箱で、またひとつ懸念事項が解決しました。でもまだこの事務所内に、なんとかしたいところは残っています。日々使いながらその上手い解決法を考えるのも、またここでの「暮らしの楽しみ」です。

 

木想家の住まい手の皆さまも、こういう工夫を日々楽しんで、またそれを私たちに相談したり、教えてくださったり、してほしいなあ、そう思います。だって、そんなやりとりこそ、つくり手の何よりの歓びなのですから。