つばめと社会

2015.9.5|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-09-05 16.15.34

〈埋もれてしまいがちな才能の輝きを、社会へ浮上させること。ボランティアにもターゲットが大切だと、教えてもらいました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は、この木の空間を気に入ってくださった方からご紹介を賜って、地域で活動をされているお客さまがご来店されました。「阪神つばめ学習会」の庄司知泰さんです。

 

阪神つばめ学習会、なんだか聞きなれない名前ですが、それもそのはず、この8月から実際にスタートしたばかり。ここは、中学生を主に対象とした、教授料無料の学習支援活動をおこなう会なんです。

 

これは、言うなれば無料塾。そういうものが存在することすら私のような硬い頭では想像も出来ませんでしたが、元々は東京で活発に動いておられるNPO法人、「八王子つばめ塾」をモデルとしてつくられたものだそうです。

 

以下、「つばめ」という言葉が名前に使われている理由をHPより引用。

〈完全にボランティアで教えてくれる講師から学んだ子供たちが、「いつか自分も社会のために」と思い行動する「人材」に育つこと〉これが阪神つばめ学習会の大きな目標です。「つばめ」は、「またボランティアという巣に戻って来てほしい」という願いからつけられました。

 

へえ、名前もいいし、とても意義ある行動だな、と思って、ご紹介を受けてから、今日のお話を楽しみにしていました。きっと、熱い想いを滔々と語る人物だろうな、なんて想像をしながら。

 

でも、実際にお会いした庄司さんは、とても冷静な方。冒頭の写真は、この学習会がターゲットとしている家庭層というものをグラフで描いてくれているところ。かなり分析されている。こういう絵を見るとは思いませんでしたが、それが逆にとても興味深い。

 

優れた才能と学習意欲をもつ子供さんが、家庭の経済的事情でその才能を伸ばすことができない。そのこと自体を社会的な損失と捉え、そのゾーンを狙った学習支援をすることで、社会にも個人にも益をもたらす。

 

そういう意味合いのお話を聞いて、私の頭には別の人物が浮かんだんです。あ、同じようなこと言っている人がいる、と。その方は、ママントレの須澤さんです。

 

須澤さんは「エリアマイスター」という仕組みをつくって、家庭の中にあって見えなくなっているママ達のスキルを、社会と繋いでいこうとされています。対象は違っても、同じ「埋もれた才能を社会とつなぐ」という行動ではありませんか。

 

阪神つばめ学習会の方は子どもの教育ですから、ちょっとタイムスパンが長いですね。でも、結果的にもたらされるものは同じだと感じました。社会全体の益と、そして個人の喜びです。

 

自分が社会に必要とされる、人に喜んでもらえる。人間の生き甲斐とはそこにあると思います。教える方もそれを感じられ、また教えてもらった方も、「つばめ」のように、自分が伸ばしてもらった才能を社会に還元しその生き甲斐を得る。素晴らしいですね。

 

地域社会、ひいては日本全体の活力というものを見据えながら、そういう活動をボランティアでおこなう庄司さん。冷静なお話の後ろに、やはり強い意志と情熱が潜んでいるのを感じた次第。

 

最後に「応援してます」と言ったら、「応援ではなくご尽力をお願いします」と返されました。そう、私もこの活動に、自分の出来るチカラを出さないと。社会に「つばめ」を放つ、意義深い動きに。

 

私の「木の空間」はちょっと狭くて当面のご協力は難しそうですが、まずは私にも出来ること、「知らせる」と「人をつなぐ」で、つばめ達のお手伝いをしていくつもりです。