へやに橋を架ける

2014.8.29|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は夕方から、茨木市のリフォーム現場で、大工さん、現場管理スタッフとの打合せでした。日々進むリフォームの現場は、その場その場で決めないといけない「アドリブ能力」が求められるのです。

 

今日は、この家の最上階にある部屋のリフォーム内容を、細かい寸法を含めて詰めてきました。冒頭の写真は少し前のものですが、この屋根なりの天井をもつ、家型五角形の空間です。

 

今回のリフォーム計画では、この屋根なりの高い天井をもつ部屋に、ロフトを設けることになっています。それをどの高さ、どれだけの幅でつくれば部屋が一番うまく使えるか、それを現場判断していたのでした。

 

部屋の端の方は天井が低く、真ん中が一番高くなっている部屋。そこにロフトを設けるなら、当然部屋の真ん中ですね。高くなっているところを二層に活用するわけですから。

 

冒頭の写真の真ん中あたりに細いロフトがつくられると、それはまるで、部屋の中央の空間に橋が架かったような感じになることでしょう。杉で出来た、木の橋。とてもいい感じだと想像できますね。

 

しかし、今までこのトンガリ天井で高さを満喫していたところへロフトが出来るのだから、その下になる部分はどうしても低く感じるはず。その圧迫感はどれくらい高さを確保すれば問題ないのか。

 

また、ロフトの幅をどれくらいにしたら、ロフトへの上り口の部分で頭を打たずに上がる寸法が確保できるのか。これらはみんな関連していて、総合的にそれを判断する必要があるのです。

 

あちらを立てればこちらが立たず、ではリフォームは成功とは言えません。どこの寸法も破綻しないように決めていくのは、簡単なようでなかなか難しい。しばらく大工さん、スタッフ山内と議論し、ある方法へ着地することができました。

 

ことほど左様に、リフォームの現場では、そこでしか決められないことがたくさんあるのですね。そして、いちいちお施主さまに確認してはいられない、即断を要することも。

 

だからこそ、色んな要因を総合的に判断し、なおかつお客さまがそれをどう感じるかも想像し、こういう理由で私がこうしました、と自信をもってご説明できるようにしておかなければいけません。

 

事前の打合せを密にして、そのレールに乗って進んでいく新築工事とはまた違った判断力が求められるリフォーム工事。阪神事務所での勤務が始まっても、大阪での現場が動いているかぎり、こうやって赴いて「現場決定」をしていきます。

 

意外かもしれませんが、それは結構楽しいこと。意表をついて出てくる問題にうまく答えが出た時の喜びは、また格別です。さあ、この部屋の中の橋も、うまく架かりますように!