またひとつ白
〈KJWORKS阪神の事務所近くで見つけた知らない花、名を調べてみました。〉
ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。
先日は下野(シモツケ)の紅紫の花のことを書きましたが、春から初夏にかけては、また白い花の季節でもあります。エゴノキ、ヤマボウシ、ナンテン、そしてこれからの季節はクチナシなども。
確か昨年もそんな白い花の季節のことをこのブログに書いたと思いますが、今年この季節を初めて迎えた芦屋で、KJWORKS阪神事務所のすぐそばに、私の知らない白い花を見つけたんです。
冒頭の写真がそれ。道端の側溝の中に延びて咲いています。花も、葉の形もとても美しくて私の好みの感じ。そしてこの真ん丸な白い蕾!まるで真珠のようです。でも、私には名前がわからない。早速調べてみることにしました。
植物の名前を調べて探し当てることを「同定」といいますが、この植物探偵のような同定の作業も、また結構楽しいのです。最近はネット上にその手伝いをしてくれるサイトもあって、重宝しますね。
私の知らないこの白い花の特徴は、丸い5弁の花びらと、そして先日紹介したシモツケ以上に、多く長く伸びた雄蕊。そして、葉の形と数、付き方も手がかりになります。
いつもはこういう特徴を入力したりして調べるのですが、今回すごく使いやすいサイトを見つけてしまいました。「季節の花300」というところ。これ、花の色と咲いている季節から検索できるんですね。なんと便利な!
そのサイトで白い花の夏のところに、ありましたよありました。この花は「銀梅花(ギンバイカ)」。フトモモ科ギンバイカ属の常緑低木で、地中海沿岸原産、とあります。白い、梅に似た花をつけることからの名前のようですよ。
あ、これ、ハーブにもなる葉なんですね。ユーカリに似た芳香で、ハーブとしては「マートル」という名だそうです。あとは引用ですが「古代エジプトでは繁栄の象徴とされたり、ヨーロッパでは愛の女神に捧げる花として、結婚式の飾り花やブーケに利用される」とのこと。
そんなところからの別名が「祝いの木」だそう。なるほど、私は全然知りませんでしたが、これはきっと世の女性の皆さんにはよく知られた花なのでしょう。たまたまですが、ずいぶんと縁起のいい花を見つけたようで、ちょっと嬉しい(笑)。
植物の名前、花の名前って、興味をもたないと覚えられないし、そもそも目に留まりませんよね。私は家づくりと切り離せない「お庭づくり」での興味があるし、草花や樹木が好きなので、いつも道端にある植物が気になります。
今回はこうやって書いたので、その美しさと特徴をばっちり頭にインプット完了。ブログにはこういう効用もあるのですね。いつかお客さまへ庭木の提案の折に、またひとつ憶えた白い花、お話してみることにしましょう。