まなびの連鎖

2014.9.13|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は、12月の竣工目指して進む新築の木想家で、家づくりの打合せと学びの時間とを過ごしてきました。午後3時からのスタートで、両方が終わった時には、写真のような夕暮れ時。日が短くなってきましたね。

 

家づくりの打合せは、この家のお施主さまと。設計の時にこうと決めても、やはり実際の家のかたちが出来上がってくると、図面でのイメージと違うところが出てきます。それは、私たちのように図面と実物がリンクしていないお客さまのお立場なら、当然のことです。

 

それを修正したり、変更したり、さらに良くなるように付け加えたり。そんな現場打合せは、とても大切。そしてその場面で、お客さまとイメージの共有をするのに役立つのは、前に一緒に見た別の木想家だったりするのです。

 

そしてもうひとつの「学びの時間」とは、これから木想家の実施設計を進めていく別のお客さまによる、現場の見学です。ちょうど今日はセルローズファイバー(断熱材)の吹込みをしていたので、その様子を。

 

これから家づくりの設計を始めるお客さまには、この現場とお施主さまは「家づくりの先輩」ということになります。今日はお施主さまにお願いして、新しいお客さまに来ていただき、ご紹介をしました。

 

お施主さまの方も、自分が家づくりを考えている時、プランの時、そして実施設計の時、いくつもの木想家と、つくっている最中のその現場を見て、学んで、納得して、家づくりをかたちにしてきていらっしゃいます。

 

ですから、自分がそうであったように、これから家づくりを学んでいく別のお客さまに自分の家の現場を見せてくださること、それをごく自然なこととして考えてくださっているんですね。

 

私がお願いしても、「どうぞどうぞ、いいだけ見てくださって結構です」と言ってくださって、そこには「お互いさま」というお気持ちと、自分の「先輩」が自分にしてくれたことと同じことで「後輩」の役に立つのは嬉しい、そんなお気持ちをもってくださっているのだと感じます。

 

家という空間、その広さと高さ、その素材感、その手触り、その匂い、それらは現物の家でないとわかりません。ましてやその途中の「つくられ方」は、現場に入ってみないとわかりません。

 

私どもではなるべくそういう場面にお客さまをお連れして、つくっている最中の家、そして住んでおられる家の空間を身体で味わっていただくことを大切にしています。

 

それこそが「納得の家づくり」の根幹をなすものだと思いますが、しかしそれは、施主さまや住まい手のお客さまのご協力があってこそのものなんです。

 

そのような考えにご賛同くださり、気さくに「見てもいいですよ」、「私たちもそうさせてもらったし」、「いい家づくりの役に立つなら」と言ってくださるお客さまの存在は、KJWORKSの最大の財産。本当にありがたいです。

 

今日も現場で、そんな先輩から後輩への、家づくりというものの「学びの連鎖」が起こるのを見ることが出来ました。それは、お客さまの家がうまく出来上がっていくことと同じくらい、嬉しいこと。

 

打合せと学びの時間を終え、そこに人から人への温かいつながりも感じることができた時間でした。夕暮れ時を迎えようとする現場で、ひとりその充実感をしばし味わっていた次第です。