ものづくりの矜持

2015.5.2|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-05-02 17.37.29

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

先日、住まい手のお客さまのところへ造付け家具の作業でお伺いした時、新しいTVボードがあるのに気づき、どこで購入されたものかお聞きしました。そうしたら、以前にも別のお客さまから聞いたお店。なので今日は、志事を終えてから、気になっていたそのお店を覗いてきたんです。

 

その家具屋さんは、西宮にある「神戸木國堂(もっこくどう)」さん。JRのさくら夙川駅から、夙川沿いの気持ちいい風景の中を歩いて国道2号線沿いにある、無垢の木の家具のお店です。

 

私が行ってみたのは、そのお客さまから「家具屋さん、この家に感心しておられましたよ。ええ家やな、って何度も。」というようなお話を聞いたこともあって。私もそのTVボードはしっかりとした志事の家具に思えたし、何か響きあうものがあるのかも、と思って。

 

と言ってもアポイントを入れたわけでなく、まずは扱っておられるものを見てみようと思って、いきなりの訪問でした。でも、ちょうど社長の山下さんがおられて、色々と話しをさせていただくことが出来たんです。

 

話してみてすぐわかりましたが、山下社長はまさに「ものづくり魂」溢れる御仁でした。同社HPから「理念」を引用してみます。

「製作に特別な技術を要しない、安価で無味乾燥なものが現代には溢れています。永く慈しんで“ものを育てる”感性で使っていただけるものだけを作り、世界でも有数といわれる日本の高度な木工技術を後世に手渡すこと、それが株式会社 神戸木國堂の使命と考えます。」

 

この文章は帰ってから発見したのですが、まさに山下さんが滔々とお話されたのは、そういうことでした。話しぶりは穏やかですが、かなり熱い人物とお見受けしましたよ。

 

冒頭の写真は、その店内の風景です。テーブルや椅子もありますが、山下さんいわく、同社の最も得意とするのは、写真左側の食器棚のような「オーダー箱物家具」。置き家具も造付けも、どちらも。

 

つまり、私の同業者さんでもあるというわけ。しかし工務店であるKJWORKSが木の家に合わせてつくる家具とは、またテイストが違っています。それは、家具から空間を見ておられるからでしょうね。そして凄い技術でつくられていることも、お話を聞いているとよくわかります。

 

写真の食器棚も、細かいところで「どうやってつくったんかな?」と思うような志事が見られて、私はちょっと興奮してしまったのでした。いやあ、やっぱり真摯なものづくりをしている方のお話は面白い。時間を忘れてしまいますね。

 

嬉しかったのは、ものづくりの矜持という部分でかなり意気投合できた気がしたこと。建具や家具の制作の部分で、そのうち何かのコラボが出来るかもしれない。そんな予感に口元を緩ませながら、夙川沿いを帰る私でした。

※今日の夙川はこんな風景。よいものを見られて、さらに清々しいひとときでしたよ。

2015-05-02 17.03.01