オンリーワンをつくる
ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。
今日のKJWORKS阪神は、午前と午後、二つのセミナーが開催されました。セミナーというよりも、「ものづくり」の教室ですね。阪神事務所の無垢の木の大テーブルが、今日は大活躍だったのです。
まず午前中は、もう何度も開催してくださっている、田原千枝子さんのスクラップブッキング教室。ただのアルバムづくりではない、写真とそれを記録にのこした時の想い、そして今それを見た時の想いを、文字や造形とのコラージュでかたちにしていきます。
午前中の様子はこんな感じでした。
そして午後は、今日が初のご利用となります、宮田真紀さんによるアクセサリーづくりのワークショップでした。冒頭の写真はその制作風景。ご参加の皆さん、ネックレスになる小さなパーツを一所懸命に組み上げてらっしゃいますね。
私自身がアクセサリーを身につけるということはまず皆無です。でもこの「ものづくり」、全てをご一緒に見ていたわけではありませんがかなり楽しそうで、正直これなら私もつくってみたいと思いました。いや、まあ、自分のではないですけれど(笑)。
ただ決められたパーツを組んでいくだけではなくて、その途中に色決めなど、つくる人の好みが反映できるところがあるんですね。いくつかのタイプの中から選ぶこと、そしてその中にも自分なりのセレクトがあって、それが熱中できる楽しさの元だと感じました。
途中ちょっと所用で中座して、終わり頃に戻ってみると、もう皆さん帰り支度をされていました。そしてもう、皆さんご自分がつくられたネックレスを身につけてらっしゃる。その皆さんの笑顔の、なんと素敵なこと!
それを見て、私はこんなことを思いました。どんな人であれ「ものづくり」の喜びとは、他人と違ったものをつくることではないな、と。自分がその過程の一瞬一瞬で感じたもの、想いをこめながらかたちにしていくことが面白いのだな、と。
想い出をかたちに遺すスクラップブッキングも、身を飾るものを自らつくり上げるアクセサリーワークショップも、そして私が携わる木の家づくりも、その意味で種類やサイズは違えど、根っこはそう変わらないですね。
それぞれの素材をつかって、自分でも全てを言葉には出来ないような想いや好みをそこにつぎ込んで、何かが組み上がっていく。たとえ皆で同じものをつくるワークショップであったとしても、人はその過程の積み重ねに「オンリーワン」を見るのでしょう。
今日は違うふたつのジャンルで、でも皆さんご自分のオンリーワンをつくった満足感に、とてもよい表情をされていました。この笑顔をご提供できることが講師のお二人、そして私たちKJWORKSにも共通する喜びであることも、またよくわかったのでした。