レトロガラスの家

2012.12.28|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJワークス・木の家の設計士、山口です。

 

今日は今年の仕事納め、岡山県に建つ木想家の、お引渡しに行ってきました。行く途中から雪が降り出して、「ホワイト引渡し」となりました。このお宅に薪ストーブがあって、火入れ式も出来て良かった(笑)!

 

この木想家は建替えで、この場所には、奥さまのお母さんがご結婚前に住んでおられたのです。古い民家ということで、外部に面した窓も、木製の建具が嵌っている家でした。

 

その窓に使われているガラスが、何とも味のある昔の型ガラス。それもたくさんの種類があって、最初に現地下見に行った時には驚き、しばらく眺めていたものです。

 

そして「とても好きなガラスなので、何とか新しい家に再利用したい」という奥さまのお気持ちもあり、今回の計画ではあちこちにこのレトロガラスを使うことにしました。

 

家の中の引戸に明かり取りとしてはめ込んだり、食器棚や収納の観音開きの扉に入れたり。外部のサッシはペアガラス使用のためはめ込みはできませんが、サッシを入れた手前にこのガラスを使って、採光と断熱を両立するようにしています。

 

冒頭の写真はその部分。吹抜けから南側の庭を見た、一番目立つところにレトロガラスが使われています。この窓の下には大きな掃出窓があって、外への眺めと出入りはそちらの担当。このレトロガラスは意匠的なアクセントとなっています。

 

もうひとつ、同じガラスが左上の階段のところにもはめ込まれ、この場所からはふたつのレトロガラス窓が見えていますね。とてもいい感じで、木の家にはこんなガラスが馴染むんだなあ、と、何かホッとした気持ちになります。

 

何でもかんでも新しいものが良いわけではありません。歴史という味わいをもったもの、ひとの思い出の詰まったもの、今はつくられていない手づくりのもの。その価値はお金を出して手に入れられるものではないのだから、大切に使って、後世に遺してあげたいですね。

 

今回も家づくりの中でそんなお手伝いができて、私たちもとても嬉しかったのです。岡山まで何度も通った思い出とともに、とても心に残る家づくりになりました。

Seさん、本日はまことにおめでとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!