キッチンはどこ?

2013.10.8|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

吹田市で進めていた二世帯住宅の現場も、無事にお引渡しをおこなうことができ、めでたくお客さまの新しい暮らしがスタートしました。Tiさま、本当におめでとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、冒頭の写真はその二世帯住宅の2階。ダイニング、リビングのほうから、キッチンを見たところです。でもこの写真、ほとんどが木の柱や梁、木の床、木の家具で占められ、漆喰を塗った白い壁以外は、どこも木の色。一体どこにキッチンがあるの?という感じですね。

 

かろうじて、レンジフードが見えているので、ここがキッチンだとわかる感じ。まあ、冷蔵庫が入るとまた違うんでしょうけれど。でも、対面キッチンで、こちら側にこのように収納として使える家具をつくると、キッチンそのものの存在感が薄れて、雰囲気がよくなりますね。

 

実際この向う側に据えられているのは、TOTOのシステムキッチンです。オールスライドタイプ(全て引出し収納)で、食洗機もビルトインされているもので、収納力はばっちり。表情はいわゆるシステムキッチンの顔をしていますが、対面式なら、このようにそれを上手に木の家具で包んでしまえる、というわけです。

 

今この写真では、壁側のカウンター収納と上の吊り戸棚との間にある窓から、明るい光が入ってきています。ちょうどここに、調理しているひとが立っている感じになります。対面式だと、調理をしながらあちこちに目配りできるのもいいですね。

 

このキッチンも、カメラの位置に子供さんがいるのも、階段から上がってくる人も、そして寝間側で動く人も、全体を見渡すことができます。ちょうど「扇の要」の位置、コミュニケーションの中心にもなりえる場所なんですよ。

 

機能重視でシステムキッチンを入れても、このようにちゃんと「木のキッチン」にできます。家の雰囲気を損なわず、しかも家族の間とのコミュニケーションをしっかり確保するには、やはり対面式が向いているように思います。

 

ダイネットカウンターというこちらがわの一段高いカウンターの下を造付家具でこさえる。それも非常に大きな要素ですね。木の家にある木の家具、という見え方で、「キッチンはどこ?」という印象をつくることが可能です。

 

私たちKJWORKSがキッチンについて大事にすることは「家族の間の中のキッチン」ということ。ひとりで孤独に調理するのではない、常に家族とともにあり、一番居心地のいい部屋にキッチンもある、ということです。今回。そのための工夫がこの二世帯住宅にも存分に表現されました。

 

私のお友達のヒデちゃんが、このカメラの位置からお母さんに話しかけている姿が、私にはもう、見えるようですよ。