ストーブと柱

2012.10.26|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。お家の設計士、山口です。

 

豊能町で進めてきたリフォームの現場も、いよいよ大詰めです。今日はついに、「真打ち」薪ストーブが設置されましたよ!

 

床と背中にアンティークレンガを使い、とても重厚に仕上げられていますね。ストーブ本体は「ドブレ760CB」という、これまたどっしりとした重厚なタイプです。

 

今日は、実際にこのストーブを設置してみて、ストーブ屋さん「憩暖さん」と打合せすることがあったんです。それは、ストーブのすぐ横にある柱のこと。

 

この場所は、元は縁側でした。そこを室内に一体化して取り込んだところへストーブを設置するので、ちょうどいい位置に既存の柱が来てしまうんですね。

 

元々なんらかの耐火処置が必要なのはわかっていたのですが、どんな素材をどう使って対処するか、レンガとストーブを設置し終わってから、その見た目を確認しつつ最終決定しよう、というわけでした。

 

この素敵な光景を邪魔しないように、と考えると、この中に写っている素材、どれかと合わせたものにして、そこに新たな違和感が生じないようにしたいところです。

 

憩暖さん、そしてご同席くださったお客さまとも意見交換をしながら、方向性を出しました。ストーブの煙突などと同じ黒い鉄板で、柱の2面をカバーする、という方法です。高さは120センチまで。

 

その話の中で面白かったのが、そのカバーの仕方です。私は、鉄板の下に耐火板としてMOISSを張ったらどうか、と提案したのですが、憩暖さんいわく「通気層のほうが効果的ですよ」と。

 

鉄板を柱から2センチほど離してとりつけ、鉄板と柱の間に空気が流れるようにする。そのほうが、耐火板よりもずっと熱を逃してくれるのだそうです。面白いですね。

 

確かに、そこに対流が生まれると、鉄板が受けた熱はどんどん排出されていきます。そこへ溜まらないのがいいんですね。部屋の暖房のための、暖かい空気の流れをつくることにも貢献しそうな、よい案です。

 

せっかくの年季の入った桧の柱ですから、なるべく傷めないでおきたい、熱が柱へ伝わる「取付部」も上下の2点だけにしよう、そんなことも話し合いました。デザイン的にもうまくいきそうで、ほっとした次第です。

 

ストーブ君の居場所もきっちり出来て、工事はほぼ終了しました。さあ、あとは火入れ式の日取りをお客さまと調整するだけです。柱カバーも付いて点火を迎えるその日が、今から楽しみで仕方ありません!