ブランドイメージづくり

2013.7.3|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

『ヒット商品のデザイン戦略を解剖する』  ピエ・ブックス

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

ソフトバンクモバイルと言えば、今は「犬のお父さん」だそうですが、5年ほど前の、同社の強烈なインパクトをもったテレビCMを、皆さんは覚えてらっしゃるでしょうか?

 

女優のキャメロン・ディアスさんが、電話をしながら歩いている。そこにかっこいいBGM、のみ。文字なし、ナレーションなし、最後にソフトバンクのマークだけ、というものです。

 

ほとんどテレビを見ない私でも鮮明に覚えているくらい、それは今までにないもので、かつ非常に好感がもてるCM。一気に、ソフトバンクという会社が頭に入ってくるようなものでしたね。

 

本書は、タイトルの通り、そのような成功事業において、ブランドイメージを構築するために大きく貢献したデザイン、クリエイションを取り上げたものです。「解剖」とあるように、かなり細かく書かれています。

 

上記ソフトバンク以外にも、HONDAの2代目フィットや、キリンビール「スパークリングホップ」など、私も気になっていたものが取り上げられていて、とても楽しく、ちょっと興奮気味に一気読みしてしまいました。

 

ソフトバンクモバイルのブランドイメージ構築に関わったのは、大貫卓也氏。その直球ど真ん中の戦略は、すごいインパクトをもって、同社が先行の2大キャリアを猛追する原動力となったのですね。

 

ちなみに、ソフトバンクモバイルの社名の横にくる、あの「横2本の棒」の意味、私は知らなかったのですが、それも、大貫氏の「直球ど真ん中」のデザイン戦略のひとつだったことを、この本で知りました。

 

あのマークは、孫正義社長が心酔する坂本龍馬が結成した「海援隊」の旗印を使ったデザインなのだそうです。そう言われてから見ると、なるほど、上下が色付き、真ん中が白、という旗の形をしていますね。

 

こんな風に、色んな「なるほど」を味わいながら、非常に興味深く読める良書だと思います。なお、本書に出てくる次の言葉は、私にも非常に響いた、明日から自分もそうありたいと思えた一行でした。

 

「ブランドを広告するのではなく、ブランドを体現せよ。 (フィリップ・コトラー)」