プロの手際

2013.5.18|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

先日、ずいぶん前に部分的なリフォームをさせていただいたお客さまから、ご連絡がありました。この時期、できれば聞きたくない内容のご連絡でした。「シロアリの羽アリが飛びました」と。

 

新築の木想家の場合、シロアリの入口のないベタ基礎や蟻道確認の容易なつくりなどで、対策はほぼ万全にとられていると自負しています。でも、リフォームの場合、それもほんの一部分だけのリフォームなどの場合は、残念ながらシロアリ対策が出来ている、とは言えない場合もあります。

 

とにかく早急な対処を!ということで、ご連絡を受けてすぐ、私たちKJWORKSが頼りにしているシロアリ駆除のエキスパート、「阪神ターマイトラボ」さんへ連絡をとりました。

 

そして最短で、シロアリ博士のラボ責任者、水谷さんと一緒に、現地へ飛んでいったんです。まずは状況の調査をし、そして対策の方法を検討、実行と進めていくために。

 

現地に着いて、お客さまから状況のご説明を聞き、早速水谷さんは支度を始めます。シロアリ被害の状況調査、それはまず「床下へ潜る」ことからスタートなんですね。

 

冒頭の写真はその支度の情景。台所の床下収納を空け、その周囲を養生しておられるところです。そのスピーディな動き!みるみる進むその手際に、お客さまも私も、感心してしまいました。

 

養生が済むと衣服もさっと着替え、ヘッドランプを装着して床下へ。あちこちを「コンコン」と叩く音が聞こえますよ。そしてほんの十数分で床下調査を終え、あとは外部の調査、そしてシロアリの動きを非破壊検査機器でチェック。

 

私も床下や天井裏へ潜ったりすることもありますが、「シロアリ被害」という観点で入って調査したことはありません。蟻道のチェックくらいはできますが、やはりその道のプロの手際は、次元が全く違いますね!

 

手際だけでなく、その内容も凄いものでした。調査をしながら撮った写真をあとでお客さまと私たちに見せてくださったのですが、必要な部分が確実に撮られ、かつシロアリの蟻道とそうでないもの、被害が及んでいる部分をわかりやすく説明してくださいます。

 

床下はシロアリよりもクロアリが優勢であること、そこから考えたシロアリの食害の範囲と進んでいるルート、今回対処をするにあたって建築的に手を加えるべき箇所など、たちどころに推測して説明するその的確さ、密度に、私は驚いてしまい、ただただ唸るしかありません。

 

このお宅で起こっているシロアリ被害への対処、そのために工務店側ですべきこと、ターマイトラボのほうでやるべき検討、を示し合わせて調査は終了。次回はその検討結果をお客さまへご提案します。

 

木の家をつくる私たちにとって、シロアリという生物を知ることは、とても重要な志事の一部です。その部分で本当に頼りになるエキスパートを志事上のパートナーにできているのは、本当にありがたいですね。

 

それぞれの道のエキスパートが、常にこのようなコラボレーションで志事をできる状況にある。それがまた、KJWORKSの強みのひとつでもあるのです。