ボクが一番乗り
ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。
昨日は「おうちオフィスセミナー」のことを書きましたが、その後は木想家のお引渡しへと急ぎました。芦屋から箕面森町、なかなか遠いのですが、めでたいお引渡しに立ち会わないわけにはいきません。
土地探しからご一緒し、本当にたくさんの「お客さまとの対話」を経てつくられてきたこの木想家。お引渡しはめでたく嬉しい半面、ちょっとさびしいような気分にもなりますね。
お施主さまのお子さんは、以前にも書いた「働くクルマ」が大好きな男の子。初めてお会いしてから一年、ぐっとお兄ちゃんになりました。家づくりの現場を楽しんでくれた彼とは、もうすっかりお友達です。
KJWORKSの木想家のお引渡しは、機器類の取扱説明、そして「引渡し確認書」の取り交わしと資料のお渡しときて、最後に玄関の鍵をお引渡しします。工事用の鍵から、お客さまの家の鍵へと変わる瞬間です。
今回採用されているドアは、本来の鍵を差し込むと、それまで使えていた工事用の鍵が使えなくなって切り替わる、というもの。そして、今回その最初の大役は、私のお友達に。
ドアには同一キーの錠前が二箇所あるので、彼にも手の届く下の方の穴で、「最初の鍵の切り替え」をお願いしました。この家の鍵を開けて入るのはボクが一番乗りだぞ、とばかりに、喜んでやってくれましたよ。
お父さんお母さんも、なんだか嬉しそう。記念の瞬間に、ご家族の睦まじさが素敵でした。ただその後は、何度も鍵を開けたり閉めたり、すっかり遊びモードになってしまいましたが(笑)。
この子はこれから木の家で育ってくれるんですね。あたり前のことですが、やっぱり感慨深いのです。ちゃんとこの家を継いで、また次の世代にも渡していってほしいなあ、なんて、すごく先のことを思ったりして。
木の家には、その手触り足ざわり、木の香り、ぬくもりで、子どもたちの健やかな成長を大らかに包んでくれる、そんな魅力もあると思います。そしてこの家も、彼の成長に合わせて一緒に育っていくはずです。
この家と共に、色んな意味で「あたたかな家庭」が続いていくことを想いつつ、真新しい鍵で遊んでいる彼と、しばしのさよなら。そんなお引渡しの夜でした。