マンションならでは

2013.9.1|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は朝から、マンションのリフォームをご相談くださったお客さまに、リフォーム内容のご提案と見積書のご提出をさせていただきました。先日「新しい物語」で書いた、あの素晴らしい眺望のマンションですよ。

 

この一週間で、可能な限り詳細に仕様を決め、コストを算出し、見積書にまとめておいて打合せに臨みます。やはり予算的に調整が必要な部分はありましたが、やるべき事項、今でなくてもよいことなど、優先順位と仕様とをしっかり話しあうことが出来ました。

 

さて、私にとってリフォームの家づくりは、2軒続けてマンションなんです。どちらもシステムキッチンを新しく取り替える、というご要望なのですが、その場合に、一戸建てとは違う、マンションならではのチェック事項があるんですよ。

 

冒頭の写真は、キッチンの現状です。マンションの場合、対面キッチンの片側が壁に接することが多く、そこは多くの場合、コンロとレンジフードです。そして、ここもそうですが、フード上部の壁と天井が、他より出っ張ったデコボコの形になっていますね。

 

この部分が、一戸建てには存在しないモノ。建物によって形は違いますが、木造一戸建てではこんなデコボコは出ません。これは、コンクリートの梁の出っ張り、そしてレンジフードからのダクトを内部に納めるための出っ張りなんです。

 

部屋間の壁はコンクリートですが、上部には壁より幅の広い梁があり、それが一部出っ張ってくる。また、通常はコンロの横の壁が建物の外壁になることは少ないので、壁用の換気扇はつきません。排気をダクトでひっぱる必要があって、そのカバーが出っ張りになるわけですね。

 

その2つの出っ張りの影響を受けるのが、このレンジフードの形状です。建物と一緒に計画されたこの既存のフードはそれなりに付いていますが、今度はこの出っ張りに、新しいレンジフードを合わせていかないといけません。

 

それは少し厄介なことではありますが、実際には発注の前に、フードのメーカーさんにも現地を見てもらい、実測をして形状を細かく把握し、それで収まるかたちの機器を選択していけば、問題はないのです。

 

こういうことは、戸建ての家のキッチンばかり考えていると、ついつい忘れがち。実際、前回のリフォームでは私もうっかり見落としそうになっていました。でも今回は、真っ先にそれをチェックすることが出来たので、機器もそれを想定したものでご提案できた、という次第。

 

どんな建物でも「木の家に大変身!」させることはできますが、その建物ならではの特徴をよく知っておかないと、ちゃんとした設計や機器の発注はできません。特に期間の短いリフォームでは、その部分での手戻りが元でお客さまにご迷惑をかけることになりかねませんね。要注意です!

 

そういうポイントもしっかり押さえて、このリフォームのご提案、実現に向けてまた一歩、前を向いて進んでいくことができました。お客さまと二人三脚で、素敵な木想家からの眺望を思い浮かべつつ、引き続き全力投球でいきますよ!