三位一体の場所

2014.11.13|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-11-13 11.22.14

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は東京での2日目。志事はお休みにさせていただいて、かねてより行ってみたかった場所へ、目の保養に訪れてきました。港区南青山にある、根津美術館です。

 

この美術館は、「鉄道王」と呼ばれる初代根津嘉一郎が収集した美術品を展示する美術館。昭和16年に創設されたものだそうです。場所もその私邸の跡で、広大な庭園をもつその敷地面積は6000坪を超えるとか。すごいですね。

 

そして私が今日見てきた美術館の建築は、今から5年前に新設成ったもの。建築家・隈研吾氏の設計です。その建物も、そして都心にあるその日本庭園も、そしてその展示されている館蔵の美術品も、どれもが以前から私の興味を刺激していたのでした。

 

今日初めて念願成って訪れましたが、いや、どれもなかなか素晴らしかった。冒頭の写真は、そのエントランスロビーからお庭を見たところです(多分本当は撮ってはいけないかも。学芸員さんごめんなさい)。

 

とにかくまずお庭が凄かったのです。とにかく広くて、東京都港区にいるということを忘れてしまうほど。そしてあまり整えすぎず造園されたお庭はとても自然で、散策がとても楽しい時間でした。

 

建物の方は、写真がその良さを伝えてくれています。ごっつい柱などはあまり見えずすっきりとしていて、とても深くつくられた軒が、庭園の風景を切り取っていますね。この深い軒下空間がこの建築の魅力です。

 

エントランスまでのアプローチも、こんな感じでした。

2014-11-13 10.09.46

 

収蔵品の方はさすがに写真はお見せできませんが、これも凄かったのです。ちょうど今日から「誰が袖図(たがそでず) -描かれたきもの-」という展示が始まっていて、それもよかったのですが、私が度肝を抜かれたのは、常設展示の方でした。

 

ひとつは、古代中国の青銅器たち。今から3000年以上前の殷や周といった国の時代につくられた、呪術的な文様入りの青銅器がよい保存状態で展示されていて、その強いエネルギーに圧倒されてしまいます。

 

そしてもうひとつは、茶の世界のいわゆる「名碗(めいわん)」たちです。数奇者たちに愛され、その間を渡り歩いてきた茶碗がたくさん。重要文化財の「青井戸茶碗 銘 柴田」もありましたが、私はその中の「山の端」という銘の鼠志野に釘付けになってしまいました。

 

初めて訪れたその建物と収蔵品に眼福を得、そして庭園をゆっくりと散策して、その三位一体の魅力にすっかりリフレッシュと充電ができた気分です。自分はこういう過ごし方が好きなんだなあ、そう改めて感じた、東京での満ち足りた時間でした。