三次元のオモテ

2015.6.29|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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〈丸いお座布団、でも布ではなく、なかなか面白い素材でできているのです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日、ある「ものづくり」の会社の方がKJWORKS阪神にご来店くださいました。面白い取り組みをしてらっしゃると知って、現品をもってお越しくださるよう、私がお願いしたものです。

 

伊丹市に本社のあるその会社、TNNコーポレーションさんは、簡単に言うと畳屋さんです。でも今日お話をお聞きしたら、日本全国に多くの工場をもつ大きな企業さんでびっくり。

 

同社は藺草を使った従来の畳の製作納品の他に、オリジナル商品として色々なものをつくっておられ、私はそこに興味をそそられたのでした。

 

例えば畳表も、藺草の他に和紙のもの、そして樹脂から作ったものもあります。私は樹脂の表なんて、と正直まったく関心がありませんでしたが、今日見せていただいて認識が変わりました。私が見ても和紙表とほとんど違わない。質感の進歩はすごいですね。

 

そして、その丈夫な樹脂表を使って、「置き畳」のシリーズが充実のラインナップとなっています。四角いものはもちろん、亀甲形や菱形のものも。そして極め付けが、冒頭の写真のモノです。

 

商品名を「マカロン」というこの可愛らしい丸いのも、畳表を使った小さな置き畳。むしろ畳表を張った丸い座布団、という感じです。表の色も多くあり、これは「朱」。木の椅子とのコントラストが際立ちますね。

 

このマカロンがすごいのは、表面が平滑でなく、三次元曲面であること。それを畳表を使って作るのは、かなり難しいはずです。聞くと、やはり熟練の職人さんがひとつひとつつくるそうですよ。

 

思うに、これは板床の上に置くのではなく、低めのベンチの上に並んでいるのが似合う商品でしょう。カタログにもそんな写真があり、ポップと和の融合したテイストが楽しい感じでした。

 

そしてもうひとつの黒い方、これはニューヨークから入ってきている、また別の樹脂製編み物のような美しいファブリックでつくったマカロンです。

 

先日もガーデンファニチュアでドイツのすごい樹脂製品を見ましたが、これも負けず劣らず美しい。土足使用に耐える強度があるので、店舗やホテルなどによさそうですね。

 

おそらくマカロンのこの形状は、椅子の布張り座面から来たものではないでしょうか。畳表という日本の「座」の素材と椅子の技術、そして一方で樹脂素材の進化、それらが一つに交わって、面白いモノが出来た、と。

 

こういう、空間の使い方にイマジネーションを膨らませてくれる素材と出会うのはとても楽しいですね。なんだか、近いうちにマカロンの載った木のベンチがつくられる、そんな予感がします(笑)。