備えあれば変化なし

2014.12.17|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

先日の日曜日、今年もこのお宅に「家の誕生日」でお伺いしてきました。本来の11月の時はお留守でしたので、再度日程を調整させていただいてのご訪問です。

 

築7年のこの木想家、まだ本格的にメンテナンスしないといけないところは特にありません。外の木部もまだ大丈夫。でも、この一年でこの家の近隣の状況は大きく変わりました。

 

冒頭の写真は、角地にあるこのお宅を北西の方向から撮ったものです。少し、お隣の家が写っていますね。この隣地は南側にあって、一年前はこの家はありませんでした。

 

自分の家の南側に今までなかった家が建つ、というのは、陽当たりの面ではずいぶんと不利になる話ですよね。日照権などという言葉が出てきたりして近隣で揉めごとになることも、なんて話も聞いたりします。

 

でも、この木想家の場合は、私がプランをつくった8年前から、南側の敷地の形はわかっていました。ですから、そこにいずれ隣家が建つことを前提とした間取りをご提案していたんです。

 

冒頭の写真でいうと、北側の青い外壁の部分に「家族の間」がおさまっています。それも2階に。そして南側に大きなバルコニーデッキ。この敷地の中で、最も南側隣地から遠く、より高い場所に家族の居場所をつくり、日照と眺望を確保するというのが、この家のコンセプトなんですね。

 

今回出来た隣家に最も近い部分は、洗面やお風呂などの水廻りです。そして目隠しの措置も当初から出来ているので、心配はありません。当初は「南側が水廻り?」という風にも見えていましたが、それもこの時のため。

 

要は、築8年目にして、当初の想定が現実になっただけ、というわけなのでした。ですからご家族の暮らしぶりは、隣家が出来ても何も変わりません。家族の間の陽当たりも、変わりません。

 

実は大きな変化なのに、それをあまり意識せずに暮らすことが出来るというのは、生活の質という面で大事なこと。「周辺環境を読み込んで、将来の想定も含めて家づくりに反映する」ことがいかに重要か、を表していると思います。

 

周辺環境の変化を想定し、それに備える検討がきちんとなされた家は、それが現実になった時、ご家族の暮らしを、変わらず守ってくれます。それを可能な限り読み込むことも、家づくり工務店の使命なんですね。

 

8年前に一所懸命考えたその「備え」が、きちんとその役割を果たしてくれているのを目の当たりにして、やっぱりなんとも言えず嬉しい。この家づくりをお客さまと一緒にやれてよかった、そんな想いでいっぱいになりました。