六月の恵み

2014.6.10|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日の雨上がりの朝、少し早めに起きて、毎年この時季におこなう「収穫」をしていました。我が家の裏庭にある枇杷の木から、その実りをいただいていたんです。

 

今住んでいる自宅は築10年。でも、古屋付きだったこの土地を買ってから、もう20年になります。その最初から、一本の枇杷の木が裏庭に生えていました。独特の分厚い葉っぱの、あの枇杷の木です。

 

家を建て替える時に造園屋さんに聞いてみたら、どうも種から大きくなった樹らしい、とのこと。前の持ち主さんが、枇杷の種を裏庭に植えたのでしょうね。

 

高さ4mほどに育っていたその樹を切るのが何だか可哀相で、新しい家も樹に当たらないように計画しました。そうしたら、家が建て替わった頃から、毎年たくさんの実をつけてくれるようになったんです。

 

枇杷の花は、真冬に咲きます。白い、しかし地味な感じの花です。そして毎年5月になると果実が徐々に膨らんできて、今頃には橙色の果実が本当にたわわに実るんですよ。

 

決して大きな樹ではありませんが、それでも冒頭の写真くらい、寿司桶がいっぱいになるほどにたくさんの実が成ります。売り物のように綺麗ではありませんが、陽の光をいっぱいに浴びて、健康そうな果実です。

 

これがまた本当に甘くて美味しい!いっぱいに熟れるまで待って採るからだと思いますが、これも、同じくこの実を楽しみにしている鳥さんたちと競争なのですよ(笑)。今年もいっぱい採って、どうしても手が届かない天辺のあたりは、鳥さんにお譲りした次第。

 

ちなみに、私は全然知りませんでしたが、枇杷の葉は生薬で、それを使った「枇杷茶」というのが健康によいのだそうですね。昨年、スタッフに頼まれて、家の樹の葉を採らせてもらって渡したことを、今朝思い出していました。

 

私は葉を楽しむことはありませんが、毎年この時季に、ありがたいこの樹の恵みをいただいています。今年も枇杷が大きくなりだすと、ああもうすぐ梅雨だな、と思うし、雨の合間をぬって採らないと、と思うのです。

 

なお、このブログを書くのに少し枇杷のことを調べてみて、今年はじめて新しい展開がありそうですよ。「枇杷の種酒」というのがあるんだそうですね。梅酒のように、しかし枇杷の種だけを漬け込んだ酒なのだとか。

 

これも葉と同様、かなり薬効のある酒だと書いてあります。毎年たくさんの枇杷の実をいただいていますが、その種は庭に植えて増やすわけにもいかず、捨ててしまっていました。いや、こういう使い途があったとは!

 

今年は意識的に、自分の普段の暮らしで接する花や実のことを書くようにしていますが、自然の恵みとは本当にありがたいものだと、今日も収穫をしながらしみじみと感じていました。

 

今年は枇杷の種酒もやってみましょう。そして、日本人が営々と受け継いできた、四季の恵みを暮らしに活かすということ、今まで以上に楽しんでみようと思います。