切りかたの力学

2014.4.11|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-04-11 08.35.48

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

ひと月ほど前、「里山のお手伝い」というタイトルで、豊能町の里山での樹木伐採作業のことを書きました。今日のその続きで、里山と隣の畑に光を入れるための樹木伐採をおこないました。先日の植樹帯メンテに続き、今週は肉体労働が多いですね(笑)。

 

前回も書いた通り、豊能町高山地区の方にとっては里山の維持のための手入れになり、私たちKJWORKSとしては薪ストーブの燃料となる薪の材料が得られる、という良き協力関係なんですよ。

 

実は、前回の作業状況をふまえて、今日は新兵器が登場したのです。冒頭の写真がそれ。ちょっと小さくて見にくいですが、「滑車と手動ウインチ」であります。その使い方が、その道の素人である私にはとても面白かったのでした。

 

画面奥の木を切り、手前側に倒そうとしています。その時、まず倒そうとしている先にある木に、滑車を取り付けます。そしてロープを滑車に掛け、一旦ロープを折り曲げるかたちで、またその先の木に繋ぎます。そしてその手前にウインチを設置するんですね。

 

このウインチは、2トンのものまで引くことが出来るパワーがあります。そういえば昔、物理の時間に「滑車の原理」というのを学びましたね。「動滑車」と使うと、引く長さは2倍になりますが、引く力は半分で済む、というものでした。

 

でもこの滑車は「動滑車」ではなく、「定滑車」です。引く力は滑車を介しても介さなくても同じですね。では、なぜ直接ウインチで引くのではなく、滑車をかませるのでしょうか?

 

それは、力学的な答えではないんです。安全確保のためなのでした。直接ウインチで引くと、木が倒れてきた時にウインチの作業者が危険だから、なのです。

 

ロープをみんなでよいしょよいしょと引くよりもずっと力が掛けられて、なおかつ安全に作業ができる。やっぱりその道にはその道のやり方があるんだなあ、なんて感心していたのでした。

 

とにかく慣れていない私には、そういうことがいちいち面白いのです。建築の分野には構造力学というものがありますが、そういう思考が身についているからか、こういう別ジャンルの力学は、とても新鮮ですね。

 

そんなことを楽しみながら、でも一日作業を終えると、前回と同じく疲労困憊、筋肉グキグキであります。ということで、今回もやっぱり、スーパー銭湯へといまから出発であります(笑)。