午の日のまつり

2015.2.1|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

201502-1

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日から2月です。KJWORKSからお送りしているダイレクトメールの読者の方には、「住まいの学校」のチラシも届いたことでしょう。毎回色々と季節の風物詩をチラシに描いていますが、2月はちょっと画題に悩む月ですね。

 

2月と言えば節分ですが、もう二度も画題に採り上げています。また、バレンタインデーなどはちょっと私の絵とは合わないし…。ということで今回は色々考えましたが、京都ではよく知られた2月の大祭を描いてみました。

 

それは「初午(はつうま)大祭」です。初午とは、節分以降の最初の午の日のこと。今年は2月11日です。それは「お稲荷さんの誕生日」とも言える日で、稲荷社では毎年この日をお祝いするのです。私も昔、一度その日に伏見稲荷へ行ったことがあります。

 

そもそもは西暦711年(和銅四年)に、稲荷社の総本山、京都の伏見稲荷神社がお祀りするご祭神「宇迦御霊神」が、伊奈利山に降り立った日がこの午の日だったのだと言い伝えられているそうです。なるほど、それで誕生日なんですね。

 

伏見稲荷といえば「千本鳥居」がとても有名で、外国からの観光客もその光景を観にたくさん訪れる場所です。ここで2月の初午の日に、総本山らしい盛大な「初午大祭」が、平安時代からずっと変わらずおこなわれています。

 

そこで今回のチラシは、その由緒ある行事をイメージした絵にしてみました。上部は伏見稲荷の大鳥居、そして下の左側は稲荷寿司ですね。関西人は、稲荷神社のことも、このお寿司のことも、どちらも「お稲荷さん」と呼ぶのです。

 

そして下の右側、これは伏見稲荷の初午を知らない方は見たこともないものだと思います。これは「しるしの杉」というもの。初午の日にだけ参拝者に授与される御符、お守りですね。商売繁盛、家内安全のご利益があるといいます。

 

これも平安の昔から、伏見稲荷に参詣したしるしに、稲荷山の杉の葉をいただいて身につける、という風習を今に伝えるものなのだそうですね。この上部に付けられた杉の葉そのものが、稲荷大神を象徴するもの、とされているようです。

 

私も、行って見たことはあっても、その初午大祭の由来やしるしの杉の意味合いなどは全然知りませんでした。でも、こういう歴史を経てきた由緒正しい行事というのも、絶やしてはならない日本文化のひとつですよね。

 

画題を一所懸命探すことで、そんな素晴らしいものを改めて知り、見直すきっかけになる。実はそういうことはよくあって、密かに私のちょっとした楽しみになっているのです。