可愛いクリエイター
〈今までで最年少の受講者さんがスクラップブッキングに取り組む姿に、思わず笑みがこぼれます。〉
ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。
今日は第4水曜日。毎月この日の午前中、KJWORKS阪神の木の空間では、田原千枝子さんによるスクラップブッキング「芦屋川クラス」が開催されます。
ただ貼り付けるだけでなく、写真を綺麗にカットしたり、その写真にまつわる色んな想いを描き込んだり、台紙や写真に色んなデコレーションを施したりと、スクラップブッキングは単なるアルバムづくりを超えた「回想するデザインアート」というような側面をもっています。
毎回皆さん思い思いに、自分だけのデザインでアルバムづくりをされていて、それがとても楽しそう。私も同席していてとても興味深いのですが、今日は芦屋川クラスに、小さな可愛らしい参加者がありましたよ。
写真の後ろ姿がその方、5歳の年長さん、ののちゃんです。本当はお母さんと一緒にご参加のご予定だったのですが、妹さんのご病気で、お母さんがキャンセルしようとしたところ、「自分ひとりでもやりたい!」と主張されたんだそうです。えらいなあ。
きっと、アルバムづくりをとても楽しみにしていたのでしょうね。お母さんに送ってもらって、ここへやってこられました。最初やっぱりちょっと不安そうだったのですが、さすがは田原さん。以前幼稚園の先生をしておられて、そのあたりは心得てらっしゃる。たちまち、ののちゃんとお友だちに。
田原さんの上手なリードで、お母さんがお迎えに来られるまでの時間、ののちゃんも安心してスクラップブッキングを楽しんでくれました。妹さんと一緒の楽しい時間を切り取った写真を貼って、まわりに絵を描いたり、字を入れたり、飾り付けも上手。
「もう字が書けるの?すごいねえ!」「このお弁当の絵、とっても上手やわあ!」「そのお花の飾り付け、可愛いねえ!」という感じで、私を含めた周りの大人の方のテンションがあがるくらいの、素敵なクリエイターぶりだったんですよ。
田原さんが言われました。「ののちゃん、この写真は誰に撮ってもらったの?パパ?じゃあこの横に、パパへのお礼も書いておこうか」って。ああ、スクラップブッキングって、こういう家族の心をつなぐ役目をしてくれるんだなあ、と何だか改めて感動した私。
そしてお迎えに来たママに、「帰ったら、ママと一緒にやる!」「パパには明日見せるから、ママ先に言わんといてな」と語るののちゃんの言葉に、また何だかジーン。今日の時間を心地よく過ごせたことで、ママとのスクラップブッキングの時間が、ののちゃんはとても楽しみになったことでしょうね。
私も今日は、可愛いお客さまをお迎えし、楽しく過ごしてもらえたこと、そしてその純真無垢な素晴らしい感性にふれる時間がもてたことで、何か忘れていたものを取り戻したような、とても豊かな気分になれた気がします。