周りを見て、考えて建てる

2012.12.5|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJワークス「お家の設計士」、山口です。

 

今日はちょっと憤慨しています、私。そして「周辺環境を考える」ことの大切さを、再度訴えたいと思います。

 

今日の朝から、新しい敷地との出会いを楽しんできました。南向きのとても良い土地で、ここに新しい木想家を計画する、プランを考えるのが待ち遠しい感じなんです。

 

でも、南向きの土地と背中合わせの北向きの土地に建ち並ぶ家々には、さも当たり前のように南側に大きな窓が設けられています。こういう光景、よく見るんです。

 

北側に道路があって、普通は駐車場を確保しますから、一番北側に寄せて建物を配置することは難しいです。それはわかるのですが、単なる長方形の建物を南側へ寄せて建てると、南側の庭が狭くなりますね。

 

狭い庭、そしてそのすぐ南側には、北側に寄せた家が建つはずです。南側道路の敷地は南に庭を大きくとりますから。そうなると、北側の家のお庭はほとんど日陰になり、真っ暗になってしまいます。

 

そんなことは、北側敷地に家を考える時、当然のこととして予測できるはずです。でも、それを回避するための工夫は全くない。どんな土地でも、南側にリビング、そして大きな窓!

 

家づくりという人生最大の出費を伴う大事業。そのお手伝いをするプロが、そんなことでいいのか。同じ職業のものとして、とても悲しいです。そんな家に住まうことになるお客さまが、お気の毒でなりません。

 

どんな土地でも、そこに相応しい形の家を構想することはできます。北側がよい土地なら、そちらに開いたらいいじゃないか。その上で南からの日照を得る方法など、いくらでもあります。

 

そのような工夫、努力を怠った「建てばいい」的な浅はかな考えのビルダーがまだまだ多いことには、お客さまのことを思うと本当に憤りを感じるんです。

 

冒頭の写真は、北側道路の土地に建つ、KJワークスの木想家です。単なる長方形の形ではありません。北側に駐車場、南東の角に大きな庭を確保するべく、家はTの字を横にしたような形をしています。

 

「敷地にフィットする家」を考えること、「お客さまの暮らしに寄り添う家」を考えること、それが家づくりのプロの志事ではないでしょうか。

 

そういう本当のプロがもっと増えて欲しいし、家づくりをお考えのお客さま方にも、じっくりとそんな本当のプロを選んで建てていただきたい。そう心から思うのであります。