味のタイムマシン

2014.10.26|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

この数日間、このブログで皆さんにご紹介したいことがたくさんあったのですが、今日はあえて、今夜の祝いの席のことを書こうと思います。少しおつきあい下さいませ。

 

今夜、久しぶりに私の家族と両親、弟の家族、合わせて11人が集まって、お祝いの卓を囲みました。そのお祝いとは、父と母の結婚50週年、いわゆる金婚式です。

 

盆と正月以外で集まることがほとんどないのですが、今日ばかりは特別ですので、ずいぶん以前から日を決め、私も早めに志事を終えて集合した次第。

 

山口家では、昔からこうしたお祝いの席となると「じゃあ、あそこへ食べに行こうか」となるお店があります。それは大阪の老舗「美々卯」。その発祥の地、堺店です。

 

冒頭の写真が、上品な出汁でいただく美々卯名物「うどんすき」。その中身も、各自の薬味に添えられている貝殻を使った「貝杓子」も、本当に昔のまま、変わりません。

 

父と母が結婚した頃から、何か特別な日にご馳走を食べに行く、というのがこの美々卯だったそうで、私も子供の頃からこの出汁の味に親しんで育ちました。

 

美々卯、と聞くとやはり特別な感じがするのは、そうした習慣が私に染み付いているからでしょうね。それは弟も同じなようで、今回の金婚式のお祝いも、自然にそういうことになりました。

 

変わらぬ味の鍋をつついていると、子供の頃におじいちゃんおばあちゃんも一緒に食べに行ったことを思い出します。その頃は家族四人と祖父母、合わせて6人だったのが、今は11人。

 

父も母も、息子二人とその奥さん、5人の孫達に囲まれて、終始笑顔でした。そして、私と同じくこの味に昔を思い出すのでしょう、懐かしい話を色々と話してくれました。

 

どの家族にもそういう味があるのかもしれませんが、私と弟、父と母にはこの味が、他にはないひときわ特別なもの。お祝いのめでたい気分と結びついた味、そしてあの頃の思い出を呼び覚ます味なんです。

 

そんなタイムマシンのような美々卯のうどんすきをいただきながら、両親と久しぶりにゆっくりと話をしました。家族みんなが健康でいられること、その喜びを頷き合う、大事な時間だったのでした。

 

なかなか面と向かっては言えないので、ここに書きます。

 

結婚50週年、おめでとう。子を持って知る親の恩、胸に染みています。こちらから何も出来ていなくてすいません。まだまだお元気で、孫達の成長を見守って下さい。うちの子らの受験が一段落したら、いちど11人で、旅行でも計画しましょうか。