咲ききらない赤

2015.3.17|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-03-13 08.44.21

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は、最近楽しんでいる花の話です。昨日くらいから暖かくなって、ぐっと春めいてきました。もう三月も後半ですから、そろそろ年度の終わり。桜咲く新学期、新年度ももうすぐですね。

 

KJWORKS阪神のすぐそばを流れる芦屋川沿いには、桜並木があります。これはまだまだ咲いていませんが、その道向かいや、私が居るこのビルのすぐ向かいには、桜らしからぬ桜がその美しさを誇っています。

 

冒頭の写真、何日か前の天気のいい日に撮ったその樹の並び。真っ赤な蕾が、まるでさくらんぼのように垂れ下がって、たわわに実っているような感じなんです。

 

私は芦屋に来るまで、あまりこういう感じの桜を見た記憶がないので、最初は何の樹だろうか?と思いました。樹の幹はどう見ても桜です。でも、咲いていないその花弁の色は、桜とは思えない鮮やかな赤。

 

こういう桜もあるんだなあ、と思って調べてみると、これは「寒緋桜(かんひざくら)」という種類のようです。こんなことが書いてありました。

「満開の状態でも花びらは平開することなく、筒状のまま。花びらは一枚一枚落ちることなく、花房全体がツバキのようにボトッと落ちる。」

 

へええ、花の色も、咲き方も、散り方も、全然いわゆるソメイヨシノなどとは違うんですね。そう言えば蕾のように見えて、少し開いているものも。今朝はお天気が今ひとつでしたが、写真の時よりも開いていました。でもこのまま咲ききっても、いわゆる「満開」とは違う感じになるのでしょうか?

 

蕾の時から色鮮やかに目を楽しませてくれるこの寒緋桜、開花時期もかなり幅があるようです。旧暦の元日頃に咲く早咲きのものもあって、それで「寒」の字がついているらしい。それともうひとつ、面白いことが書いてありました。

 

この名前、元は「緋寒桜(ひかんざくら)」と言ったそうです。しかしそれだと「彼岸桜(ひがんざくら)」と間違えやすく、紛らわしいので、寒緋桜と呼ぶようになったのだとか。

 

実るような蕾から目を楽しませてくれているこの桜、本当に寒緋桜なら、開き切らない満開も、そして椿のように花ごと落ちている姿も美しそう。普通の桜とかなり違うところが、ソメイヨシノをあまり好まない私のツボにぴたりです(笑)。

 

芦屋に来て初めての春、徐々に暖かくなる風とあわせて、この花の移り変わりを楽しんでいる日々なのです。