土地の三次元

2015.3.6|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-03-06 09.14.23

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は啓蟄ですね。冬眠していた昆虫たちも出てきそうな気持ちいい天気のなか、朝から木想家の現場確認に行ってきました。先日足場が外れてからなかなか行けておらず、見たくてたまりませんでしたので、ようやく。

 

この木想家、前回ご紹介した時はローラー漆喰の作業中でしたね。それももう終わり、内部にはキッチンや洗面台なども設置されていました。そして建物の外部は出来ていて、外構工事がこれから始まるという段階です。

 

冒頭の写真が、南側の道路から見た外観。このお宅は2階リビングで、庭代わりの大きなバルコニーが張り出しています。そしてその左側を見ると、何だか壁がナナメになっていますね。

 

でも、その下の1階の壁は、少し奥まって真っすぐです。また、バルコニーの下をよく見ると、そこも壁に穴が開いたようになって、1階の壁が奥まってあり、そこの窓に面格子が付いているのが見えます。

 

この木想家、2階の方が面積が大きいのです。LDKの他に水廻りも2階にあるので、1階の外壁は右側の玄関以外は奥まって設けられているのですが、それにはちゃんと理由があるんです。

 

それは、駐車場の確保です。面積的に余裕があるとは言いにくい敷地内に、2台分の駐車場を設けることが家づくりの与条件。そして前面道路の幅もあまり広くないため、車の出し入れまで考えた土地利用が必要でした。

 

それを解決するためにも、2階リビングの家になっているんですね。そしてあえて2階の方を大きくし、バルコニーの下や1階が奥まったところも全て立体利用して、車のスペースを確保しています。

 

ナナメの部分がナナメになっているわけは、こうすることで、下に柱なしで「片持ち」で床を出せる寸法だから。駐車場スペースを最大限に確保するための設計です。バルコニーの柱が一番前でなく少し後ろで支えているのも、車の出入りの軌跡を考えてのこと。

 

家のすぐ前に駐められた車の存在を気にすることなく、広々と明るい暮らしをご提供したい。そんな想いと、そして土地そのものを3次元空間として検討し、立体利用するという創意によって生まれた「かたち」なんですね。

 

今日は足場が外れて、その「土地の三次元」が思い通りに構成されていることを確認。この土地に建つ家として最適なかたちだと改めて感じられたので、私の気分もとても晴れやかだったのでした。