土地の属性をよむ

2015.2.13|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-02-13 14.55.53

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は家づくりの前の土地探しのお話を少し。私も常に、お客さまの土地探しのお手伝いをさせていただき、色んな不動産情報を日々目にしていますので、ちょっとその見方のことを。

 

冒頭の写真、不動産情報のチラシですね。土地を探しておられる方が不動産業者さんへ行くと、こんな感じに記載された「物件情報」をもらえます。それを見て、実際のものを見て、検討していくんですね。

 

この写真では隠してありますが、この物件情報の書式としては、上部には場所と土地の値段、下部には扱っておられる業者さんの名前や連絡先が書いてあります。そして中間部に写真や図面、その右側にそれぞれの土地の属性を示すデータが。

 

この属性データのところが非常に重要で、よくよくチェックする必要がある部分なのですが、お客さまからお話を聞いていると、どうもこの内容をきちんと説明していない不動産屋さんもいるのではないか、そう感じてなりません。

 

土地の広さや前面道路の幅、上水道、下水道、ガスなどの状況といったところは一般の方でも目が行くところですが、「家を建てる」ことを前提にこの土地の属性を見る時には、もう少し専門用語を知って見る必要があります。

 

例えば「用途地域:近隣商業地域」と書いてある。例えば「準防火地域」と書いてある。例えば「別途私道負担あり」と書いてある。これらはどれも家を建てるために土地を見る場合、見落としてはならない情報を含む文言なんですよ。

 

用途地域というのは、エリアによって建ててもよい建築物の用途が決まっており、それに合わせて建ぺい率、容積率といった面積制限、道路斜線や隣地斜線、高度地区などの高さの制限も決まってくる、土地の重要な属性です。

 

近隣商業地域であれば、今はなかったとしても、その建物のすぐ南側に大きな店舗や4階建のマンションが出来る可能性もあります。そして準防火地域では、建てる家の防火性能が一段高いランクとなりますから、コストにもはねかえってくる。

 

別途私道負担あり、とあれば、前面道路は私道で、それを道路のように使うことについて土地代金以外に費用がかかってくる、という意味になります。これも大きなポイントですね。

 

実は最近もあったのですが、こういうことをきちんと説明されていないお客さまが「不動産屋さんに勧められました」とおっしゃる。そのチラシを見ると上記のような内容であったりします。

 

確かにその土地でも家は建つでしょう。でも、それがいい家になるかどうかは、もう一歩踏み込んで検討すれば想定できますし、私たちが土地探しのお手伝いをする時にはそこを読み込んで判断しています。

 

土地探しからの家づくりの場合、どんな土地に出会うかが家づくりの成否を決める、と言っても過言ではないはず。家づくりの目線できちんとデータを読み込み、環境を読み込んでこそ、それは可能だと思うんです。

 

私たちは常にそういうプロでありたいし、土地に携わる志事の人すべてに「土地に建つモノから考える」目線をもってほしい。そう心から願うものです。