土地をデジタルに

2015.7.30|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-07-28 10.31.02

〈正しく計画をするために、特に段差のある敷地では、正確な現況測量が欠かせません。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今、いくつもの木の家の「基本設計」が、並行して動いています。基本設計というのは、簡単に言えば間取りを考えること。その中に、敷地が不整形のもの、あるいは段差のある敷地、があったりします。

 

そういう時、正確に計画するために、あるいは敷地のポテンシャルを最大限に活用するために、お施主さまに「現況測量」をお願いしています。冒頭の写真は、今週実施された、その道のプロによる測量作業の状況です。

 

敷地の形状や面積については、たいていは法務局に「地積測量図」という図面が保管されています。しかしそれがない場合もあるし、正しくない場合もあったりします。登記情報も、完全ではないというわけ。

 

特に土地の面積は、登記上の面積が間違っていることも多い。というか、固定資産税を減らすために、わざと少なくしていることもあったりするんですよ。

 

また、敷地内の段差、あるいは隣地との段差については、これは測るしか方法がありません。しかし、メジャーをつかっての計測では非常に不正確でもあり、その段差寸法が計画に影響する場合は、やはりプロの手によって、光学機器を活用した正確な測量が欠かせません。

 

写真で手前の担当者さんが覗きこんでいる機器は「トータルステーション」と呼ばれたりするもので、光波を使って距離と角度とを正確に計測してくれるものです。

 

彼が機器のレンズの向こうに何を見ているかというと、この写真には入っていないのですが、建物の角の向こうにいる別のスタッフです。そのスタッフは「測量用プリズム」というモノをもっていて、それを計測点にあてている。

 

測量用のプリズムというのは、「どのような入射角に対しても、入射光と平行に光が返る」ように出来ています。そして機器から出た光波がそのプリズムを通って帰ってくる、それを捉えることで、非常に正確な計測が可能になるというわけ。

 

そして途中に写っているスタッフは何をしているかというと、光波の邪魔にならないように、樹の枝を押さえている(笑)。いや、笑いごとではなくて、正確な測量のためには大事な作業なんです。

 

何もない更地を測量するのは我々でも出来ますが、こういうプロにお願いするのは、既存の建物がある状態、外構もそのままの状態での測量ですから、これは仕方ない。だから、スタッフ3人のほうが作業がスピーディになります。

 

測量とは、土地のありのままの状況を、数値に置き換える「デジタル変換」の技術だと言えるでしょう。その数字はそのままCADデータの図面となり、計画の礎になる。とても大切なことですね。

 

デジタル測量のプロたちは、お客さまの「暮らしの実現」の一番最初に大きな役割を果たしてくれる、頼りになる面々なんです。