埒をひろげる

2015.4.19|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-04-19 12.34.58

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は特に打合せや移動がなかったので、芦屋のKJWORKS阪神にて事務作業の落ち着いた時間を。そして、先日届いたある品物を使って、この事務所の緑のためにも一仕事がんばっていました。

 

その緑というのが、写真のもの。ここの開所祝いにいただいた観葉植物のパキラ君です。兄弟のように2本あるのですが、ここ2か月ほどどうも「兄貴」の方の健康状態が思わしくない。葉が枯れ落ちてくるんです。

 

水もちゃんと定期的にやっているのに、何でだろう?と思っていました。そして先日、ここで骨格診断をされたシェリーさんにその話をしたら、すぐにお知り合いに聞いてくださって、理由がわかりました。

 

大きく育って、鉢に入っている土では足りなくなっている。可哀想に「根づまり」という状態になっていたのでした。「すぐに大きな鉢に植え替えてあげてください」と言われ、早速大きめの鉢を捜索開始!

 

しかし、この樹脂の鉢というのは私の好きな質感ではありません。籐を編んだ「鉢カバー」(写真右下隅)が付いているので、見た目がそれで変わらないよう、その鉢カバーに入る最大限の大きさのものを探すことに。

 

それがAmazonから届いたので、よしとばかりに今日の作業と相成ったのでした。写真の右下、濃茶色のモノが新しい鉢です。これで元の鉢の二倍の量の土が入る計算。観葉植物用の土、それと鹿沼土もゲットして、パキラ君を移してあげました。

 

ちょっと土が足りなかったので追加しますが、とりあえずはこれでパキラ君の根も新しい行き場ができました。作業を終えてほっと一息しながら、私は何だかこのパキラ君が人間に見えてきたんです。

 

何と言ったらいいのか、限られた土の量では、上に伸びるべき茎や葉も弱ってしまう。人間も、自分に「囲い」をつくってしまっていては、伸び伸びと輝くことは難しい、というか。おんなじやん、と思って。

 

日本語に「埒(らち)」という言葉があります。元は馬場の囲いという意味ですが、転じて「仕切り、限界、けじめ」のような意味で使われますね。「鉢」という言葉から、この「埒」を思い浮かべた私です。

 

パキラ君のまわりの鉢という埒が広くなって、きっと彼は元気になるでしょう。私もまた、埒を広げて多くの土から養分を得ることを常に意識していないと。人間に「埒外」などないのだから。そんなことをぼんやり考えたのでした。

 

だって、現状に甘んじ、それに慣れきって人間としての活力がしらずしらずに枯れ始めるというのは、とても怖いこと、ですから。