夜の梅をいただく

2012.11.2|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。お家の設計士、山口です。

 

昨日、京都御所へ行ってきたことを書きましたが、御所周辺へ行った時、必ず寄る店が近くにあります。写真がそれ「虎屋菓寮 京都一条店」です。

 

ご存じの方も多いと思いますが、虎屋と言えば、和菓子の世界の老舗中の老舗です。その創業は16世紀前半と言われ、後陽成天皇の御代から、朝廷にお菓子を納めていたといいます。すごいですね。

 

その伝統の和菓子を、すっきりとした気持ちのよい現代建築で味わえるのがここ、虎屋菓寮です。店はずっと昔からここにあったそうですが、近年このような美しい建物に建て替えられました。

 

設計は内藤廣さん。私もとても好きな建築家ですね。鉄骨造でありながら、無垢の木を多用して気持ちのよい空間に仕上がっています。

 

向こうに見えるお庭も古からのもの。北野天満宮より拝受したという白梅が植えられています。

 

この空間の中で、お庭をぼんやり眺めながらお抹茶をいただくのは、とてもゆったりとしたいい時間なんです。特に昨日は御所の紫宸殿などを、目を皿のようにして眺めていましたので、その後のくつろぎにはちょうど良かったのでした(笑)。

 

ここでお抹茶と一緒にいただいたのは、もちろん「虎屋の羊羹」。言わずと知れた定番中の定番、虎屋を代表する和菓子だと思います。

 

その名がまた憎い。「夜の梅」というのですよ。羊羹の切り口に現れる小豆を、夜の闇にほの白く咲く梅に見立てた銘なのだそうです。何ともはや、洒落ているではありませんか。

 

夜の梅とお抹茶で、御所の素晴らしい建築やお庭の余韻を楽しむ。良きリフレッシュこの上ない、これぞ至福と言うべき時間でありました。お陰で今日は、ぐっと集中できましたよ!