家ができること、家にできること

2015.6.2|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

築17年の木想家で、家守りのお話を。

〈築17年目の木想家で、ずっと続く「家守り」のことをお伝えしました〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

昨日はKJWORKS本社へのお客さまをお迎えしていましたが、その前には、三田市に建つ木想家へお邪魔していました。水栓関係のメンテナンスでお伺いしたこのお宅は、もう築17年目。

 

水栓の不具合についての話をお聞きし対応を決めて、その後は久しぶりのご訪問ですので、お客さまとしばし四方山話をさせていただきました。そんな中から色々とお聞きするのも、家守りの楽しい時間です。

 

こちらのご夫妻にはお子さんがなく、同居されていたお母堂さまも4年ほど前に他界されています。家のことを色々話す中で、奥さまがぽつりとされたお話に、胸を打たれました。

 

母が亡くなって、私も体調がよくなくて、ちょうどそんな時に主人は東京へ単身赴任になって。本当に心細かったけど、外の自然とつながって、木の温もりのあるこの家やから、なんとかなったの。ほんま、家に助けられたわあ、と思います。

 

淡々と語られるそのお話しに、私は言葉が出なくなり、ようやく「ありがとうございます」としか言えませんでした。

 

本当に、木の家って、こんなチカラをもっているんですね。家が人に与えてくれるものの大きさを感じ、それを志事にさせていただいているありがたさに、ただ感謝しかなくて。そしてその後、こうお話は続きます。

 

でも、私らもそのうち、この家に住めなくなる時もくるやろうし、そんな時ってどうしたらええんやろうね。

 

昨年からKJWORKSが不動産仲介の志事もしはじめていること、どうしたことか伝わっていないご様子。私から改めてそのことをお話し、まさにそんな時、木想家にお住まいの方がやむを得ずそうなった時のために、こんなことを始めたんですよ、とご説明を。

 

ですから、もしもの時には、とにかくまず私に言ってくださいね、とお願いをしたら、とてもホッとされたご様子。ああ、よかった、と喜んでくださいました。

 

KJWORKSが不動産仲介の志事をしているのは、もちろん新規土地探しの方のためでもありますが、本来はそういう「家守り」の一環なんです。大切に住んでくださった木の家を、同じ価値観をもつ別の方に、また住んでいただくことなんです。

 

それこそがきっと、木の家の住まい手さん方がもっとも望んでおられることに違いありませんから。それが子供や孫でない時には、私たちがそのお手伝いをしていきます。

 

そしてこの家が、いつの日か別の住まい手を必要とするようになった時には、今回お聞きした「家がご夫妻にしてきてくれたこと」をお伝えしましょう。それが、主人を変えることになる木の家に、私がしてあげられることだと想いますから。