小部屋のぬくもり

2015.11.10|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-10-20 10.19.55

〈先日取付けた機器、これからの季節、上手く使うとよいものだと思います。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

先日、芦屋の奥池へ暖房機器の取付にいったのでしたが、その時はそのお宅の素敵なソファなどの家具ばかりブログでご紹介して、取り付けた機器のお話をしていなかった。そう気づいたので、今日はそのことを。

 

KJWORKSの木の家は、なるべく全館暖房に近いシステムを採用するようにしています。温風を床下全体に流す方式の床暖房もありますし、そして薪ストーブも、全館を暖めるのに充分な熱容量をもっています。

 

また、家のつくり自体も、なるべく引戸を多用して、家の中の空気が流れやすく、均一になりやすく、というように考えています。しかし、やはり「仕切るべき小部屋」という場所では、採用するシステムによっては、熱が届きにくくなる可能性はありますね。

 

先日取り付けたのはまさにそういうご要望。薪ストーブのある部屋はとても暖かいが、それがゆえになおさら、お風呂の前に衣服を脱ぐ脱衣場が寒く感じる、というお話でした。

 

置き型の色んな器具を使うこともできるでしょうが、洗面・脱衣の部屋というのはそもそも小さいのが普通ですから、床置きの機器は邪魔になりがち。それもあって、「いいものないですか?」というわけです。

 

私もその存在は知っていましたが、TOTO製の洗面・脱衣場専用の暖房機を、今回初めてご提案し、取り付けました。冒頭の写真のものがそれ。薄いエアコンみたいなものですね。

 

お風呂の入口の上の壁に、すっきりと納まりました。もちろん電源は必要なので、今回は隣りにある分電盤から、壁の向こう側のユニットバス天井裏で配線を廻してくる計画で、最初からあったような見え方に出来ました。

 

この暖房機、タイマーも付いていて、事前に暖めておくことも出来ますし、強風でドライヤーとして使うことも出来ます。やはり温風式なので、音は結構するようですけれど(お客さまからお聞きしました)。

 

この機器、KJWORKSの新築の木の家よりも、むしろリフォームのお話で上手く使っていけたら、と思いました。リフォームの計画でも可能な限り断熱性能は向上させますが、新築にはおよびませんし、部分リフォームの時などは、部屋の温熱環境に違いが出る場合もありえますから。

 

こういう方式の局所暖房がベストなのか、それは時と場合によってさまざまですし、私がこの機器の形や質感が大好き、ということでもないのです、正直なところ。

 

でも、これから寒くなる時期ですし、こういうあまり知られていない暖房の方式もあるということ、せっかく知ったのだから皆さんにもお伝えしておくべき、そう思った次第。

 

厳しい冬、とくにお爺ちゃんお婆ちゃんの暮らしには「ヒートショック」というものの可能性がついてまわります。急激な温度変化により、血圧が大きく変動し、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす現象。恐ろしいですね。

 

そうならないような、家の中での温度差が少ない家づくりを私たちは心がけていますが、それと並行して、こうした防衛のための機器をご紹介することも、暮らしを提案する家づくり工務店のつとめ、ですから。