山の花の社

2015.4.5|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は朝からの雨の中、思うところあって、KJWORKS阪神のある芦屋の氏神様、芦屋神社へ行ってきました。実は、昨年8月にこちらで志事をさせていただくようになってから、初めてのことです。

 

ある方から、この芦屋神社のことを教えてもらい、そして伊勢神宮とのつながりのことなど色々と聞かせていただいたのです。そして今までお詣りに行っていないことを反省し、坂を登って訪れた次第。

 

折しも、今日は芦屋神社の春の「花まつり」の日だったようです。朝一番に行ったので、まだ準備が始まろうとしているところでしたが、雅楽の演奏会や講演会などがあったようですね。

 

境内には美しい枝垂れ桜など、花まつりに相応しい花々がたくさん咲いていました。その中に、私がとても好きな花もあったんです。

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これ、コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)と言います。街でよく見るツツジとはその色合いがずいぶん違っていますね。とても美しい、この季節を彩るこの花は、芦屋市の「市花」でもあるんですよ。

 

芦屋の街の背後にそびえる山々へと分け入っていくと、松の木とこのコバノミツバツツジがたくさんあります。これからの季節、濃い緑の松葉の間に、この淡紫色の花がぽっ、ぽっと火を灯したように咲いているのが、芦屋の山の春の風景。だから市の木は松、市の花はこの花なんでしょうね。

 

コバノミツバツツジの名は、ミツバツツジの葉の小さいもの、という意味。かの植物学の権威、牧野富太郎博士の命名だそうです。そしてこの芦屋神社には、昔はもっとたくさんこの端が咲き乱れていたと、神社の案内看板にありました。

 

芦屋市のHPを見ると、かつて「あしや」という言葉は、神戸市の東から西宮にかけての、山麓の村々一帯を意味したとあります。その村々を山の麓から一望できる場所にあるのが、この神社。

 

思うに、それは今のように開発が進んでいないころ、ほとんど山の一部、その入口のような感じだったのではないでしょうか。そして山の植生そのままの中に、社があったのではないか。そんなイメージが湧きました。

 

天照大御神の息子である「天穂日命」(あめのほひのみこと)を主祭神とし、芦屋の氏神様として家内の安全・子孫の繁栄を守護しているお社。境内に古墳があったりして、その永い歴史が感じられます。

 

今まで詣でていなかったことは反省しきりですが、でもちょうど春季大祭の時に行くことができ、美しい花々も迎えてくれました。氏神様のお守りなくして地域での元気な商いなどなく、遅ればせながらご挨拶が出来て、ホッとした気分になれた春なのです。