川の畔の家

2013.7.2|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日はまた新しい土地との出会いを楽しんできました。場所は精華町。京都府の、奈良との県境近くですね。まだずいぶん自然が豊富な感じで、土地の価格も京都市内に比べると、比較的手に入れやすい感じです。

 

この土地、事前にお客さまからお聞きしていたのは、「東西に細長くて日当たりが良く、裏が川で自然が豊かなのが気に入っています」ということでした。今日行ってみて、その意味がよくわかりましたね。

 

冒頭の写真、画面左側に少し写っているのが、この土地に今建っている古家です。南側道路、裏(北側)に川、そしてその畔(ほとり)に一本の大木。これは栂か樅でしょうか。川の向こうには楓の木と、その背後には小高い山の緑が広がっていました。

 

とても気持ちがよくて、しばしこの風景の中にいると、土地の下見で来ていることを忘れそうになりますね。でも、この土地にはどんな家ができそうか、そのイメージもしっかりと思い浮かべておく必要があります。

 

南には道路と、その向かいには空地。充分な日当たりが得られそうです。明るい光を受けながら、北側のこの気持ちのいい景色を眺められる、そんな川の畔の家。家族の間は土地に合わせて東西に長く、北にも南にも窓が開く、そんな家。

 

キッチンはきっと、西側を背にして、対面で東のダイニングを向いているんでしょう。そうしないと、ダイニングとそれに続くリビングから、南と北へ眺望を開くことができませんから。

 

ということは、東側に駐車場と玄関、西を背にしたキッチンのまだ西側に、水廻りがまとまる。そんな感じでしょうか。この場所に建つ家には、お客さまのご要望にもよりますが、大きな吹抜けは必要ないかもしれません。水平方向に眺望を伸ばしていき、充分な広がりを得られる敷地だと感じます。

 

2階に上がると、今度は川の景色よりも、向こうの山の緑がぐっと目に入ってくる。北側の窓から、日を浴びて輝く山の緑をいつも楽しめる、そんな共用スペースがあるといいなあ、なんて。

 

土地の周囲を歩き、その環境に身を置いていると、どんな家が向いているか、気持よく住めそうな家のイメージ、が段々と頭のなかに思い浮かんできます。

 

私にとって敷地を見るとは、そういうこと。写真ではしにくいことです。現地で360度の風景を肌で感じながら、家の「あり方」が徐々に形づくられてくる。この感じが得られると、家づくりの指針が出来たようで、ほっとするのですね。

 

さあ、今日のイメージを元に、この土地で「川の畔の家」が実際の形になることを信じて、お客さまとまた話し合いを続けていきましょう!