心地よさの伝達

2015.7.3|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-07-03 12.43.52

〈一緒に木の空間づくりをしていくことになる方と、よいものの共有の時間でした。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は朝から、先日KJWORKS本社「くらしの杜」へ来てくださった不動産オーナーさん、Reach Homesの前田社長とご一緒する時間でした。姫路の賃貸物件を「木の空間」にする打合せに。

 

私にとっても、KJWORKSとして今までにない遠方での志事になりそうですし、そのやり方、つくり方、やる人についての打合せはきちんと詰めてから計画をスタートしないと、お互いにしんどいことになってはいけませんから。

 

そして打合せが終わって、前田さんが私に「山口さんを連れて行きたいところがあるんです」と言われました。お昼と、その後の時間になにか目論見がおありのようです。

 

そしてご一緒させていただいたところは明石。お昼には「魚の棚商店街」へ行き、美味しい明石焼きを食べさせていただきました。地元では「玉子焼き」と呼ぶ、卵メインのたこ焼きですね。

 

そしてその後に連れて行っていただいたのが冒頭の場所。ここ、舞子にあるスタバなんです。2階に上がってみると、このように明石海峡大橋への素晴らしい眺めが広がる、素敵な場所でした。

 

私が普段いる芦屋も、山への眺めがとても心地いい場所ですが、やはり明石や舞子といった場所は海の近くで、その眺めの広がり、抜けていく感覚は素晴らしいですね。

 

そんな素敵な場所で、珈琲を飲みつつゆっくりと今回の計画やお互いのことなどお話ししながら、私は思っていました。「ああ、こういうスカッと抜けた空間をつくりたい、そう思ってらっしゃるんだなあ」と。

 

先日見せていただいたReach Homesさんの所有物件のお部屋も、やはり古い間取りであることもあって、「視界の抜け」に乏しい感じは否めません。そこにどう明るさや心地よさをもちこむのかが、私たち設計者の腕の見せどころだと言えるでしょう。

 

そういうことを、下見の時にはオーナーである前田さんからお聞きはしませんでしたが、今日私を連れて行きたいと言ってくださった場所のこの雰囲気から、私はそれを強く感じたんです。

 

普段の家づくりでも、例えばお客さまから「とても雰囲気が好きなカフェがあるんです」と聞けば、必ず行ってその雰囲気を自分で体感してみます。それは、そこにそのお客さまの「心地よさのツボ」があるからです。

 

何を気持ちいいと感じるか、何が心を踊らせてくれるのか。それは一人ひとり違っていますから、「空間づくり」においてそれを共有するためには、「好きな場所、空間」を聞いて、その空間体験をなぞってみるしかないんですね。

 

そこから何を共有し、さらに何を実現するのか。それもその都度違うので一概には言えませんが、今日は空間体験をご一緒する中で、前田さんの「心地いい」を伝達してもらった気がしました。

 

それをカタチにする試みは、まだ始まったばかり。これからどのように展開していくのかわかりませんが、少なくとも、こういった伝達の時間は、もっといくつも重ねていくことになりそうです。