捨てればゴミ、燃やせば...

2012.11.26|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。お家の設計士、山口です。

 

先日京都の毘沙門堂へ行った時、住まい手のお客さま宅へ少し立ち寄ったのでした。残念ながらお留守だったのですが、そこにこんな光景があったんです。

 

鮮やかな紅葉の前に、山と積まれた材木。なんでこんなところに放置?と普通は思うところでしょうが、私たちにはわかります。そう、これは薪ストーブのための燃料なんですね。

 

一緒にいたKJWORKS京都の松本に聞くと、右側にある桜の枝は、南禅寺のお庭を管理している造園屋さんがもって来てくれるのだそうです。そして左側は、製材所で丸太を加工した残りの材ですね。

 

こちらのお客さま、こんな風にあちこちにストーブ燃料調達のネットワークを構築しておられるようです。いや、すごいなあ、と感心しきりの私だったのでした。

 

でも、造園屋さんも製材所さんも、別に無理してこちらに材を寄贈しておられるわけではないんですよ。本来は捨てることになるこれらの材、捨てること、処分することにもお金が要るんですね。

 

それをこちらへもって来れば、快く引き取ってくださる。費用もかからず、しかも燃料に使ってもらえる。どちらも嬉しい、win-winとはこのことではありませんか。

 

さらに薪ストーブは「バイオマスエネルギー」による暖房技術です。バイオマスエネルギーとはこの場合、「生物由来のエネルギー」というような意味ですね。

 

バイオマスエネルギーの場合、燃やしても二酸化炭素の増加にはなりません。その植物が成長する過程で吸収してきた炭素を放出するだけなので、環境全体として増量にはならない、ということなんです。これを「カーボンニュートラル」と言います。

 

このように、本来捨てたりチップにしたりする木材を上手に利用して暖房用のエネルギーに使うというのは、経済的にも、環境面でも、とても良いことなのですね。

 

それを日々実践しておられるこちらのお客さま。次回お留守でなかったら、そのあたりの調達の苦労談など、是非お聞かせいただきたいですね。